「なまいきシャルロット」クロード・ミレール監督が死去
2012年4月5日 19:22
[映画.com ニュース] 少女時代のシャルロット・ゲンズブールを主演に迎えた「なまいきシャルロット」「小さな泥棒」などで知られるクロード・ミレール監督が、4月4日パリ市内で死去した。数年病を患っており、70歳だった。
1965年にマルセル・カルネ監督のアシスタントとして映画界入りしたミレール監督は、その後ロベール・ブレッソン、ジャン=リュック・ゴダール、ジャック・ドゥミ作品などの助監督を務め、フランソワ・トリュフォー作品の製作主任を担当、60年代後半からヌーベルバーグの舞台裏を支えた一人だ。
76年に「いちばんうまい歩き方」で長編監督デビュー、ゲンズブール主演の2作品のほか、イザベル・アジャーニ主演の「死への逃避行」(83)などが日本でもヒット。日本未公開だった、セシル・ドゥ・フランス、リュディビーヌ・サニエ、マチュー・アマルリックが共演する07年の作品「ある秘密」が4月21日から5週間限定で公開する。
フランソワ・モーリアックの小説「テレーズ・デスケルウ」をオドレイ・トトゥ主演で映画化した「Therese D(原題)」が遺作となり、10月にフランスで公開される。