中村獅童、久々の地味な青年役で「新しい中村獅童を見て」
2012年3月13日 18:00

[映画.com ニュース] プロ・アマ問わず優れたシナリオを発掘、映像化する目的で創設された第5回「WOWOWシナリオ大賞」授賞式が3月13日、都内で行われ、選考委員長を務める崔洋一監督が出席した。大賞は選出されなかったが、伊勢尚子氏の「ハートに火をつけろ」、中西隆裕氏の「父さんはムーンフェイス」、播磨弘規氏の「プラタナスの枯葉」が優秀賞に選ばれ、賞金各100万円が贈呈された。
崔監督は、「たくさんのテレビ局があるなか、地上波との圧倒的な差別化を意識してWOWOWの特異性、ドラマのあり方を考えて選考した。優秀賞に選ばれた作品は人間のつながり、愛や憎しみをきっちり描いており、安定したレベルの作品だった」と講評。一方で、「大賞を出せなかったのは苦渋の選択だが、書き手の感性や感受性、社会に対する批判性が傾向と対策の中で枠に収まりすぎていることへの不安があった。いかに良質なエンタテインメントを配信し続けるか、第6回ではそういう強い意志を見せてほしい。心の記憶に残る作品を求めていきたい」と展望を語った。
また、第4回大賞受賞作を映像化したドラマW「エンドロール 伝説の父」の制作発表も行われ、主演の中村獅童、共演の萩原聖人、板谷由夏、子役の鈴木励和が会見。20年ぶりに帰郷した売れない映画監督(中村)が、余命わずかな親友(萩原)の「自分の映画を残したい」という願いをかなえるため、ウソだらけのドキュメンタリー撮影に奔走する姿を描く。「川の底からこんにちは」の石井裕也監督が初のテレビドラマに挑戦し、原案者の福島カツシゲとともに脚本も手がけた。
中村は、「最近は屈強な日本兵とか強い人の役が多かったので、久しぶりに普通の地味な青年。強い部分を削ぎ落す、いつもとは逆の作業だった」と述懐。「世の中がデジタル化していく中でとてもアナログな作品。すべてのシーンが印象的で何度ぐっときたか分からない、熱い気持ちで作っていた。新しい中村獅童を見てほしい」とアピールした。萩原は、「20代とは思えない真っすぐさで、自分だけでは出せないポテンシャルを無意識に引き出してくれた」と石井監督を絶賛した。
第2子妊娠を発表したばかりの板谷は、「新しい命を宿したときは、同時に死のことも考える。死に向かう、愛する主人を温かく見守りながら、男同士の友情や良い意味でのバカさ加減を見て、男の人っていいなと思った」と感慨深げ。また、息子役を演じた鈴木から「いつも優しくて本当のお母さんになってほしいくらい。いろいろとおめでとうございます」と祝福を受け、照れていた。
ドラマW「エンドロール 伝説の父」は、WOWOWにて3月18日午後10時から放送予定。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

入国審査
【これめっちゃ面白かった】この2人、空港の入国審査で何時間も尋問される…一体なぜ? 衝撃の結末へ
提供:松竹

またピクサーが大傑作つくったんですか…
【大人がボロボロ泣く感動超大作】両親を失った主人公の再生。そのままの君が好きだよ。
提供:ディズニー

映画界を変える“究極の推し活”がある。
【革命的すぎてヤバい】大好きな俳優と映画を、まさかの方法でとことん応援できる!!
提供:フィリップ証券

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー