染谷将太、石井岳龍監督作クライマックスシーンで「神さまが降りてきた」
2012年3月10日 13:48

[映画.com ニュース] 俳優の染谷将太が3月9日、都内で行われた公開中の主演映画「生きてるものはいないのか」のトークイベントに、石井岳龍監督とともに出席した。
劇作家、小説家として活躍する前田司郎氏の戯曲を映画化した本作。怪しい都市伝説がささやかれる大学を舞台に次々と不可解な死を遂げる若者たちの姿が描き出される。
染谷は最初に脚本を読んだ際、「分厚い台本でセリフの量も膨大でした。石井監督の作品と言うとセリフよりも(人物の)動きの方が印象的だったので意外性がありました」と述懐した。石井監督も、「僕も映画は映像と編集と音響を体感するものだと思っていたので、セリフに頼る映画はこれまであまり撮ったことがなかった」と染谷の言葉に同意。そして、「この原作戯曲はとにかく会話が面白くて動きは書いていなかった。自分に勝算があるとすれば、これだけ魅力的な人物が出てくるので、会話からいろんな面が見えるということ。新鮮なキャストで作っていけば間違いなく面白くなると思った」と明かした。
客席は立ち見客が出るほどの盛況ぶり。話題は染谷演じるケイスケのラスト近くのシーンに集中。石井監督は、「このシーンで映画にしていくということを最初から考えていた」とその重要性を強調した。
雲の切れ間から10分ほど夕陽が顔を出したわずかな時間で撮影したそうで、「あの瞬間を狙っていた。スリルの中である種のドキュメンタリーのような感じで撮りました。あのショットのために染谷くんにオファーしたんだし、『これが撮りたかった』というものが撮れた」とニッコリ。染谷は、そのときの様子を「神様が降りてきた」と表現。さらに、「あの時点で立ち位置に立って動かずに一点を見つめていたら、もうそれで完成して、気づいたら終わっていました」という告白に、鑑賞後の客席からは驚きの声があがっていた。
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