「マッドメン」ポスターに米同時多発テロ遺族から抗議殺到
2012年3月6日 11:15

[映画.com ニュース] エミー賞作品賞を4年連続で受賞している米ドラマ「マッドメン」のポスターが、米同時多発テロの犠牲者の遺族の反感を買っていると、エンターテインメント・ウィークリー誌が報じた。
3月25日に迫るシーズン5開始を前に、全米放送を手がけるAMCは転落するスーツ姿の男に放送開始日だけが描かれたシンプルなポスターを展開している。同作を知る人が見れば、スーツ姿の男は主人公ドン・ドレイパーだと判別でるが、ミニマルすぎるデザインが裏目に出た。
「マッドメン」は、全米批評家の評価が極めて高いものの、全米視聴率ランキングで上位にランクインするほどの知名度はないため、広告の意図を理解できない人が続出。さらに、2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロで、ワールド・トレード・センターから落下した人々を連想させるとの抗議が殺到した。
これに対し、AMCは「ドン・ドレイパーが宙を舞うイメージは番組が開始した2007年から使われており、人生が混とんとしていることを表現しています。宣伝キャンペーンで使われたイメージは、ドン・ドレイパーという架空のキャラクターに起きる状況のメタファーであり、実際に起きたいかなる出来事とも無関係です」と声明を発表している。
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