“誰も知らない”オリジナルアニメ「放課後ミッドナイターズ」アジア一斉公開決定
2012年3月2日 08:00
[映画.com ニュース] 竹清仁(たけきよひとし)監督のオリジナルアニメ映画「放課後ミッドナイターズ」が、8月25日から日本を含むアジアで一斉公開されることが決まった。本編が未完成の状態で、各国での劇場公開が決定することは、極めて異例といえる。
関係者以外、誰も知らない日本製のオリジナルアニメ映画が、パイロット版の状態で各国の映画関係者の絶賛を浴びている。日本だけでなく、すでに香港、台湾、シンガポールでの同時公開が確定。また、それ以外のアジア各国、北米、ヨーロッパの数カ国からの評判も高く、今後さらに公開国が増える可能性もある。
竹清監督は九州芸術工科大学(現・九州大学)を卒業後、東映、神戸芸術工科大学勤務を経て、空気モーショングラフィックス(現・KOO-KI)を設立。大型イベント向けの映像やテレビCM、テレビ番組のオープニングタイトルなどを多く手がけ、国境やメディアの枠を超えて活躍するクリエイターだ。
今作の製作に先立ち、2007年に先行製作されたショートムービー「放課後MIDNIGHT」は、世界各国の映画祭で上映され、数々の賞を戴冠。フランスのテレビ局CANAL+からもオファーを受け、「Mensomadaire」で放送された。
短編同様に、主人公は歴史ある名門・聖クレア小学校の理科室に立ち続けてきたために、天才的な科学知識が身についてしまった人体模型キュンストレーキ。学校開放日にやってきた史上最強の幼稚園児マコ、ミーコ、ムツコに、あらん限りのテクニックで飾り立てられたキュンストレーキは激怒し、復しゅうするために「放課後ミッドナイトパーティ」の招待状を3人に送り付ける。声優は山寺宏一、田口浩正らが務める。
宣伝プロデューサーの吉村知己氏は、今作の魅力を「国籍不明と申しますか、大げさなことを申しますとディズニーやピクサー、ドリームワークスの映画は、世界中どんな方が見ても楽しめるエンタテインメントだと思いますが、それと同じことです」と説明している。
「放課後ミッドナイターズ」は、8月25日からアジアで一斉公開。