M・ストリープも仰天 「マーガレット・サッチャー」下院セットが圧巻
2012年2月26日 12:00

[映画.com ニュース] メリル・ストリープが主演する「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の特別映像がこのほど、公開された。男性社会の下院議員のなかにあって、ストリープ扮するマーガレット・サッチャーが議会で勇猛果敢に戦う、本編の一部だ。
同作は、イギリス史上初の女性首相に就任し、強硬な性格と政治方針から「鉄の女」と呼ばれたサッチャーの半生を描く。国家変革を目指し1975年に50歳で保守党党首に選出され、79年に首相となったサッチャーだが、政治家としては別に妻や母の顔があり、知られざる孤独と苦悩を抱えていた。そんな感情の機微を繊細に演じたストリープは、第84回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。
今回公開された映像には、メガホンをとったフィリダ・ロイド監督が強いこだわりをもって作られた下院のセットが映し出されている。クランクイン前に下院へ3度足を運んだそうで、ストリープとは首相の質疑応答時間を見学してきたという。
ストリープは、「下院に足を踏み入れた時はその狭さに驚きました。その狭い空間の中で、どれだけ重大な歴史が築かれ、どれだけ偉大な人物たちが議論し、どれだけ重要なアイデアが生まれたのかを思うと心が動かされました」と驚きを隠さない。ロイド監督も、「イギリスの質疑応答時間は罵倒が飛び交う、まるで劇場」と下院の印象を語っている。
こうした経緯から、ロイド監督は「下院のセットは可能な限り華々しくしたい」という思いを抱き、議会の持つボクシングのリングのような雰囲気を精密に再現。さらに、カメラが動き回れるように趣向が凝らされているが、そのセットは限られた予算内で完成させた。労働党と保守党の議会でのやりとりを再現するため、指導に訪れた下院議員がセットの議会に立つなり「おっ、まるで仕事に来たみたいだ」と感心したというエピソードが、細部にまでこだわったことを実証している。
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、3月16日から全国で公開。
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