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沢尻エリカ&蜷川実花監督、桃井かおりのアドリブに爆笑

2012年2月16日 05:00

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「ヘルタースケルター」で5年ぶりに 銀幕復帰を果たす沢尻エリカ
「ヘルタースケルター」で5年ぶりに 銀幕復帰を果たす沢尻エリカ

[映画.com ニュース] 沢尻エリカの約5年ぶりとなる銀幕復帰作「ヘルタースケルター」の撮影現場がこのほど、報道陣に公開された。この日は、沢尻扮するトップモデル・りりこと、水原希子演じる後輩モデル・吉川こずえが初対面を果たすシーンを撮影。緊張感がみなぎるなか、所属事務所の社長役の桃井かおりがアドリブを連発し、沢尻やメガホンをとる蜷川実花監督らの爆笑を誘った。

豪華なシャンデリア、巨大な水槽が取り付けられた事務所のセットで、ソファで寛ぐ沢尻が桃井に“ある事”を問い詰める。憤慨した表情の桃井が「今日、ママ、ベッドで泣いちゃうな」と脚本にないセリフをつぶやくと、「カット!」と叫ぶ蜷川監督の口からは爆笑がこだまする。沢尻はもちろん、共演の寺島しのぶ、見守るスタッフからも屈託のない笑い声が沸き起こった。

熱狂的な人気を誇る岡崎京子の人気漫画を、蜷川監督が7年越しで映画化にこぎ着けた。全身整形で究極の美ぼうを手に入れ、芸能界に君臨するトップモデル・りりこが、誰にも言えない秘密を抱えながらも人々の羨望の的となり欲望渦巻く世界をひた走るが、ある事件を巻き起こしたことで物語りは大きく動き出す。

蜷川監督は、「すごく重い芝居も多いのですが、ビックリするくらい自然に呼吸ができています。『さくらん』のときはガチガチだったけれど、私も随分と大人になったのかもしれませんね」と語る。映画化を熱望してきたが、気負いはない。「こんなにもしつこく待ったことってないんです。これだけは、どうしても引っかかっていた」といい、「映画化できると聞いたときはガッツポーズだった。去年でもなく一昨年でもなく、今年撮って公開すべき作品です」と満面の笑みを浮かべる。

それだけに、沢尻演じるりりこの暮らす部屋にも愛情と情熱を注ぎ込んで世界観を作り上げた。シャンデリアやオブジェなど私物を多数持ち込んだほか、部屋に飾られている“りりこ”のポートレイトを、1日半かけて48カットも撮り下ろした。そんな蜷川監督に対し沢尻も全幅の信頼を寄せ、まっすぐな眼差(まなざ)しで立ち位置などを話し合う姿からも現場の充実ぶりが伝わってきた。

また、大森南朋窪塚洋介原田美枝子綾野剛新井浩文鈴木杏寺島進哀川翔ら、豪華キャストの演技合戦にも大きな注目が集まる。

ヘルタースケルター」は、7月14日から全国で公開。

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