林遣都&山田孝之、「荒川UTB」で培ったきずなを語る
2012年2月6日 12:53

[映画.com ニュース] 林遣都、桐谷美玲が共演し、人気漫画を実写化した「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」が、2月4日に公開される。大財閥の御曹司(おんぞうし)の市ノ宮行ことリク(林)は、個性豊かな河川敷の住人に翻ろうされながらも、自由な生き方にひかれていく。物語の軸となるリクを演じた林、“星”を熱演した山田に話を聞いた。
原作は中村光の人気ギャグ漫画で、2度にわたるテレビアニメ化に続き、飯塚健監督のもと実写ドラマ、映画化が実現。林、桐谷、山田をはじめ小栗旬、城田優、安倍なつみ、徳永えり、上川隆也らが出演した。
「映画は色味がドラマとは違ってせつない要素が多くて、別ものになっている」(山田)というように、ドラマはコメディ要素、映画はリクとニノの恋愛模様に焦点を当てた。しかし、“リクの成長”が根幹にあるという点では「映画とドラマでわけず、ひとつの物語として考えた」(林)、「どちらも『人間らしくなった』『素敵な笑顔をできるようになった』というリクの成長を見せている」(山田)と大きな軸を持っている。
圧倒的な世界観を持つ人気漫画の実写化にあたり、「GANTZ」「MW ムウ」など漫画原作の作品に出演した経験を持つ山田は、「どんな作品でも1回やるとそれが正解になる。原作とは別のものだから、比べることほどセンスのないものはないんです」と力強く語る。「原作で中村さんが伝えたい核は愛であって、人間らしく生きることだと思う。ドラマでも映画でも、ふざけたことをやりながらちゃんと伝えているし、リクの成長過程にも見ることができる。完ぺきな『荒川アンダー ザ ブリッジ』だと思っています」。山田が語る通り本作では淡い恋愛、父子の確執に隠れた親子愛など、さまざまな形の愛が随所で描かれている。
一方、林は「孝之くんは星の格好をしているのに、普通の顔で現場に『おはようございます』って入ってくるんです(笑)。村長は眉毛の表情が決まっているので、最初どんな表情しているのか一切わからなくて」と独特の空気が漂う撮影現場を振り返る。しかし「みんなが真剣にやっていたので、この人たちしかいない。ほかは考えられないし、チームワークがあります」と撮影を通して、劇中さながらにきずなを深めた。
親友であり、ニノをめぐる恋敵を演じたふたり。日常では「孝之くんの言葉でプラスの方向に向かっていったこともあるし、困ったときは頼りたい(笑)」という林に、山田は「役者としてやっていくうえでのモチベーション」など心構えなどを伝授しているようだ。「僕らの仕事は特殊で、上下関係を考えていると、邪魔になる。スタッフもキャストもひとりひとり役割があって、全員でひとつの作品をつくるんです」(山田)と熱を込めた。
「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」は、2月4日から全国で公開。
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