サラ・ポーリー、M・アトウッド「またの名をグレイス」を映画化
2012年1月8日 13:00
[映画.com ニュース] 「死ぬまでにしたい10のこと」(2003)の主演女優として知られ、脚本・監督を手がけた「アウェイ・フロム・ハー君を想う」(06)ではアカデミー賞脚色賞にノミネートされた、カナダの才媛サラ・ポーリーが、同郷を代表する作家マーガレット・アトウッドの長編小説「またの名をグレイス(原題:Alias Grace)」の映画化に取り組むことがわかった。
原作は、数々の文学賞に輝くアトウッドの最高傑作と称される作品。1843年、トロント近郊の屋敷の主人とその愛人のメイド頭が惨殺されるという、カナダで実際に起こった殺人事件をベースに、その犯人とされた当時16歳の美貌のメイド、グレイス・マークスの生涯に迫る。
米ハリウッド・レポーター誌によれば、ポーリーは自身の製作会社Tangled Productionsを通じて「またの名をグレイス」の映画化にあたるが、監督と脚本を兼ねるのか、一方に専念するのかは明らかになっていない。キャストも現時点では未定。
なお、ポーリーの監督デビュー作「アウェイ・フロム・ハー君を想う」も、同じくカナダの女性作家アリス・マンローの短編小説「クマが山を越えてきた」を映画化したものだった。