剛力彩芽、被災地ロケの出演作「カルテット!」公開に感涙
2012年1月7日 14:09

[映画.com ニュース] 女優の剛力彩芽が1月7日、都内で行われた出演作「カルテット!」の初日舞台挨拶に、主演の高杉真宙、鶴田真由、由紀さおり、メガホンをとった三村順一監督とともに登壇した。クランクイン直前に東日本大震災が発生し、舞台でありロケ地でもあった千葉県浦安市が液状化現象の被害を受けた本作。「何かの力になれれば、支えにされればという思いで撮影に臨んだが、逆に私がスタッフさんや共演者の皆さん、そして市民の皆さんに支えられたからここまで来られた」と挨拶すると、感極まって涙を流した。
バラバラになりかけていた家族(細川茂樹、鶴田、剛力、高杉)がカルテットを組み、再び絆を取り戻していく姿を描いた音楽ドラマ。オーディションで主演に抜てきされた高杉は「弾いたこともなければ、音符も読めなかったので、大変でした」と2カ月に及ぶバイオリンの特訓を述懐。それでも「映画を通して、皆さんに音楽を楽しんでいただきたい気持ちだった」と誇らしげだ。自身も本作をきっかけに音楽に興味をもつようになったといい「今は音楽を聞きながら、勇気をもらったり、リラックスしたりしている」と語った。
母親役の鶴田は「震災直後に、しかも被災地で撮影するとあって本当にいいのかという思いも。作品が完成した今は、『やって良かった』という気持ちでいっぱい」。家族を見守る祖母を演じた由紀は「悲しい出来事に見舞われ、被災地はもちろん、この国に暮らすすべての人たちが手を携えて一歩前に進もうという時期に、こういう映画ができたことに大きな意味がある」と感激しきり。リクエストに応え、童謡「故郷(ふるさと)」をアカペラで熱唱した。
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