松田美由紀50歳の誕生日に龍平らが父・優作さんに代わりプレゼント
2011年12月12日 20:56

[映画.com ニュース] 女優で写真家の松田美由紀が12月12日、エッセイ集「好き好き大好き!」の刊行を記念して開催されたトークショー付きのサイン会に出席。エッセイそのままのストレートな語り口で、夫の故松田優作さんとの思い出や子育てについて語った。
Twitterのフォロワーが半年余りで4万人を超えるなど、若い世代を中心にそのメッセージが熱い支持を集めている松田。エッセイでは優作さんとの突然の別れの悲しみを乗り越え、シングルマザーとして俳優の松田龍平、翔太ら3人の子どもたちを育て上げ、写真家としても活躍するに至った生きざまを反映したポジティブなメッセージが並ぶ。
エッセイ集は11月に発売されたが、「久々に読んだら自分で書いたのに泣いちゃいました(笑)」と告白。トークでは、子育てに関して数々の“武勇伝”を披露したが、観客からこれまでで一番うれしかったことを聞かれると「酔っ払って道路で寝ていたら龍平が(家から)出てきたことがあったんです。歩きながら自然と肩を組んだんですが、そのとき『あなたが私の子でよかった』と告白しました。子どもたちがどこかで自分と“人間対人間”で対等になる瞬間というのがあるものなんですね。そのときは本当に『私は幸せだな』と思いました」としみじみと語った。
この日、松田がつけていた指輪は子どもたちから今年の50歳の誕生日にプレゼントされたもの。「2つのダイヤがついているんですが、龍平たちが『ひとつはお父さんの分だよ。お父さんからあげることが出来なかったから、おれたちがあげるよ』と言ってくれました」と明かすと、会場は温かい拍手に包まれた。
今年は優作さんの二十三回忌にあたるが、いまの心境は「とても幸せです!」とニッコリ。「幸せは降ってくるものではなく、勝ちとって手繰り寄せるものだと実感しています」と言葉に力を込めた。さらに、「優作は私に対して男の人として存在してくれた。優作に“女性”にしてもらったというのは私の人生における喜び」と思い出を述懐。優作さんから掛けられた忘れられない言葉は、「『愛してるよ』ですかね……(笑)」と照れくさそうな表情を見せていた。
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