豊田利晃監督、渋谷スクランブル交差点でゲリラ撮影
2011年11月24日 12:43

[映画.com ニュース] 豊田利晃監督の最新作「モンスターズクラブ」が11月23日、東京・有楽町朝日ホールで、第12回東京フィルメックスの特別招待作品として上映され、豊田監督が上映後のティーチインに登壇した。
現代社会を捨て、雪山の小屋で自給自足の生活をおくりながら、企業やテレビ局に爆弾を送り続けている良一(瑛太)はある日、森で出会った奇妙な“怪物”に導かれ、さらなる闇の世界へと誘われる。撮影は今年2月、山形県の山奥で行われ「瑛太のお父さんが亡くなったり、その後に震災があったり……。僕と瑛太にとって、特別な作品なので、今年中に見てもらいたかった。フィルメックスで上映されて光栄」と思いを語った。
編集中に東日本大震災が発生し「震災が作品そのものに影響を与えたということはないが、見え方はかなり変わったと思う。主人公は社会を否定している人間。震災後は原発やテレビ局への批判も高まったし、この作品のメッセージはより伝わると思った」。一方で、震災後、映画作りを続けていいのかと悩むこともあったといい「最終的には見る人が、どう見るかが重要」と解釈を観客に委ねた。
ラストシーンのロケ地は、雪が舞う東京・渋谷のスクランブル交差点。監督デビュー作「ポルノスター」(98)の冒頭が同地で撮影されており、「今回は、そこで終わらせるのが面白いかなと。あそこに雪を降らせるのはスリリングで、実際、警察が来たんでさっさと逃げました」とゲリラ撮影の敢行を明かした。
また、本作は実在するアメリカの爆弾魔セオドア・カジンスキー(通称ユナボマー)の犯行声明文にインスパイアされており、「彼の家族の物語が興味深かった。実際、影響を受けたのは、主人公が暮らす山小屋や爆弾の造形。ユナボマーにも見てもらいたいと思います」。すでに9月に沖縄で新作を撮了しているというが「詳しいことは何も話すなと言われているので」と口を閉ざした。
「モンスターズクラブ」は2012年GWに公開。
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