高梨臨、イランの巨匠キアロスタミ監督新作「THE END」主演に大抜擢
2011年11月18日 06:03

[映画.com ニュース] 女優の高梨臨が、イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の最新作で、日本を舞台にした映画「THE END(原題)」に主演することがわかった。オーディションで主人公の女子大生役を手中にした高梨は、「驚きましたが、うれしい気持ちが一番大きいです! 受かるとは思っていませんでした」と喜びながらも、真摯(しんし)な面持ちで撮影に臨んでいる。
「桜桃の味」でカンヌ映画祭パルムドール、「風が吹くまま」でベネチア国際映画祭審査員賞を受賞した巨匠が、次なる舞台に選んだのは日本だった。黒澤明監督、小津安二郎監督を敬愛するキアロスタミ監督が描くのは、元大学教授の老紳士と、夜は男性のエスコートをすることもある祖母思いの女子大生という、祖父と孫ほどに年齢の離れたふたりが愛し合うことができるのかに焦点を当てる。
高梨は、乙一原作の「GOTH」に主演し銀幕デビュー。来年は、石井岳龍監督の最新作「生きてるものはいないのか」に出演するなど、活動の場を着実に広げている。今作では、何度もオーディションがあったそうだが「内容はほとんどアドリブ芝居とか、雑談とか。でも言葉が通じないので、監督にどう思われているのか全くわからなかったです(笑)」と茶目っ気たっぷりに話す姿からは、大物感が漂う。
キアロスタミ監督独自の演出方法で、役づくりは一切しないでほしいと言われたという。さらに、「台本すらもらっていないんです。だから物語の結末も知りません」と語る。デビュー当時から、映画に対して強い思い入れを抱いていただけに「映画には、映画だけにしかない、素敵な世界があると思います。今後は、岩井俊二さんの作品が大好きなので、一緒にお仕事ができたらうれしいです」と目を輝かせた。
ほか、奥野匡、加瀬亮、でんでんらが出演。12月にクランクアップし、3月下旬に完成予定。
「THE END」は、2012年夏に全国で順次公開予定。
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