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東京藝大大学院在籍の気鋭の若手監督、新作に静かな自信

2011年10月23日 12:43

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舞台挨拶に立った太田順子、佐藤貴広、廣原暁監督
舞台挨拶に立った太田順子、佐藤貴広、廣原暁監督

[映画.com ニュース] 第24回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門に出品された「返事はいらない」が10月23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、廣原暁監督、佐藤貴広太田順子が舞台挨拶に立った。

新進気鋭の若手監督として注目を集める廣原監督は、前作「世界グッドモーニング!!!」が第29回バンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガー・ヤングシネマ・アワードでグランプリを受賞。第61回ベルリン国際映画祭など各国の映画祭で上映され、高い評価を得た。

東京藝術大学大学院映像研究科第5期生修了制作作品として製作された「返事はいらない」は、同棲するミケ(佐藤)とユウ(太田)の関係を通して、人生を模索する若者の姿を描く。廣原監督は、主演のふたりを「タイプのまったく違う俳優」と説明。そして「(太田は)素直で邪念がない。ピュアな動きをしてくれる。(佐藤は)僕から『こうしてください』というよりも、演出など相談しながら進めた」と述懐した。

茶の味」「ナイスの森 The First Contact」など独特の世界観のある作品に出演を続ける佐藤は、「同年代でつくった作品なので思い入れがあります」とアピール。「すごく不思議な作品。不思議な人間模様が繊細に心地よく描かれているんです」と笑顔をのぞかせ、「(廣原監督と)また一緒に仕事をしたい」と最敬礼だった。

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