「海猿」第4弾、製作が決定!被災者からのラブコールも後押し
2011年9月9日 05:01

[映画.com ニュース] 昨年の実写日本映画で興行収入No.1を記録しシリーズを完結させた「海猿」シリーズが、「BRAVE HEARTS 海猿」として第4弾を製作することになった。今作でも主人公・仙崎大輔を演じる伊藤英明は「これまで、いつも“前作を超えたい”という気持ちで『海猿』に臨んできましたが、今回は“ひとりでも多くの人を勇気付けたい”という思いが一番大きいです」と意気込んでいる。
前作「THE LAST MESSAGE 海猿」は、タイトル通り完結編としてスタッフ、キャストが全精力を注ぎ込んで製作し興収80億4000万円、観客動員537万人という記録を樹立。一方で伊藤、羽住英一郎監督、臼井裕詩プロデューサーの間では、海上保安官・仙崎の最終目標である特殊救難隊での活躍を見てみたい、演じてみたいと語り合っていた。そして機会に恵まれれば、原作の中で最大の海難事故だったジャンボジェット機の海上着水に挑みたいと考えていたという。
「海猿」チームを次なるステージへと導くのに、ファンの声を無視することはできない。前作公開後からブログやTwitterに続編を望む声が次々と寄せられた。興行的成功、製作を後押しするファンの熱い要望、主人公が挑む新ステージ……。すべての条件が整った昨年12月、新作の脚本執筆がスタートする。そんなさなか、3月11日に東日本大震災が発生。未曾有の災害のなか、あらゆる人たちが自らを顧みずに他者を救おうとする行為を目の当たりにし、人のもつ優しさ、勇敢さを再認識した。
配給の東宝には、被災したファンからも続編製作を望む声が多数寄せられた。伊藤は、「日本が震災というとても困難な状況に直面している今の時期に、人命救助を扱うエンタテインメントである『海猿』を作っていいのかという思いもありましたが、この震災を通して“誰かのために戦っている人たち”がいることも強く感じました」と話す。そして、「こうした状況下でも、いまだに多くのファンの方から『また仙崎が見たい』という声をいただいて、結果、今だからこそ『海猿』をやるべきなんだと、自分のなかで決意しました」とコメントを寄せた。
新作のタイトルは、「BRAVE HEART」。主人公・仙崎をはじめとする海上保安庁の隊員たちの活躍のみを描くのではなく、市井の人々が協力し合い、勇気を振り絞って目の前の命を救おうと懸命になる姿にも焦点を当てる。シリーズ初の夏休み映画となる今作は、世界最大級の天然ガスプラント「レガリア」の事故から2年後が舞台。仙崎(伊藤)と吉岡(佐藤隆太)は、救難のスペシャリスト集団「特殊救難隊」での苛烈な任務に就き、充実な日々をおくっていた。大輔の妻・環菜(加藤あい)は第2子を妊娠し、吉岡にはCAの美香(仲里依紗)という恋人が出来ているという設定だ。
今回は、美香の搭乗するジャンボ機のエンジンが炎上し飛行困難に。総合対策室の下川課長(時任三郎)は東京湾への着水を提案するが、ジャンボ機が海面に浮かんでいられる時間はわずか20分間。その間に乗客乗員346人全員を助け出すことができるのか――。累計で1203万人を動員し、168億8000万円を稼ぎ出した人気シリーズ最新作は、9月17日に“運命”のクランクイン。12月中旬に撮了予定で、来年6月の完成を目指す。
「BRAVE HEARTS 海猿」は、2012年7月から全国で公開。
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