ロサンゼルス・タイムズ紙、映画の広告収入激減でリストラ
2011年7月29日 17:03
[映画.com ニュース] ロサンゼルス・タイムズ紙が、映画の広告収入の激減を理由に8月にもリストラを行うと、Deadlineが報じた。
映画広告は同紙とって重要な収入源のひとつだが、今期は見込みよりも25%減という結果になったため、希望退職者の募集やリストラを敢行せざるを得なくなったという。同紙は今世紀に入ってから、オーナー企業の交代や経営破綻を経て業績が悪化し、リストラや紙面の刷新などで対応してきたものの、定期購読者を大幅に減らしている。
映画スタジオが同紙への広告出稿を減らしたのは、同紙のエンタテインメント欄の質の低下が理由との声があるが、最大の要因はスタジオ側の宣伝手法の変化にあると、Deadlineは指摘する。あるメディア企業の経営者によれば、新聞を読む観客層は「年配で、エリート意識が高い」一方で、ハリウッド映画の主要ターゲットは「若くて教養が低い」観客層であるため、費用対効果が低い新聞広告を節約するようになったのだという。