阿部寛、若者へのエールを呼びかけ
2011年7月6日 20:42

[映画.com ニュース] 俳優の阿部寛が7月6日、都内で行われた主演作「天国からのエール」の完成披露試写会に出席した。実話をもとにしたヒューマンドラマで、阿部は余命3カ月と宣告されながらも、無償で音楽スタジオを解放し、ミュージシャンを夢見る若者たちを支える弁当店の店主を熱演。「今も多くの若者がスタジオで夢を追いかけている。ぜひ皆さんにも、彼らを応援してもらえれば」と役柄そのままに、若者へのエールを呼びかけた。
沖縄・本部町で小さな弁当屋を経営するかたわら、夢をもつ高校生を応援するために借金をして無料スタジオ「あじさい音楽村」をつくった故仲宗根陽さんと、プロとして巣立とうとする多くの高校生バンドとの触れ合いを描く。実際のあじさい音楽村をはじめ、オール沖縄ロケが敢行された。
阿部は「仲宗根さんはとにかく全力で生き抜いた人。彼の人生を2時間の映画に収められるのか、プレッシャーもあった」と述懐。現場では仲宗根さんの妻や実母と対面し「お母さんは『陽が帰ってきた』と本当の息子のように接してくれた。沖縄の空気に浸りながら、彼のこん跡をたどっていった」としみじみ語った。
妻を演じるミムラは「阿部さんの存在感に負けないよう、(妻としての)優しさや包容力は後回しで、100%対等にケンカができる相手になろうと思った」。主人公の後押しを受けてプロを目指す高校生バンド「ハイドランジア」の紅一点のボーカル・アヤを演じた桜庭ななみは「ギターは触ったことがなかったので、練習を頑張りました。手のまめがカチカチになるのが楽しみでしたね」と新たな挑戦に満足そう。矢野聖人(ギター担当のユウヤ)、森崎ウィン(ドラム担当のカイ役)、野村周平(ベース担当のキヨシ役)も丁々発止のやり取りでチームワークの良さを見せていた。
長編デビューを飾った熊澤誓人監督は「仲宗根さんが亡くなって、まだ1年も経っていなかっただけにスタッフ、キャストのプレッシャーは大きかったはず。僕自身も初監督で緊張したが、大きな喜びを感じながらの撮影だった」。舞台挨拶には、あじさい音楽村出身のバンド「ステレオポニー」が出席し、現在もスタジオで練習を重ねる若者たちからの寄せ書きを阿部に手渡した。メンバーのNOHANAが、「阿部さんはニイニイ(仲宗根さんの愛称)にしか見えなかった」と語ると、阿部も感激しきりだった。
「天国からのエール」は10月1日から全国で公開。
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