アダルトチルドレン公表の東ちづる「高校時代の記憶ない」
2011年6月11日 11:27

[映画.com ニュース] 女優の東ちづるが6月10日、東京・シネスイッチ銀座でデンマーク映画「光のほうへ」の公開記念トークショーを行った。暗い過去を抱える兄弟が、アルコール依存症だった母親の死をきっかけに再会するヒューマンドラマ。父親のアルコール依存症と自身がアダルトチルドレンであることを公表している東は、「兄弟のあがく姿に、過去を思い出し、つらいシーンも多かった」。“いい子”を求める母親の期待に応えようとした結果「高校3年間の記憶がない」と告白した。
「セレブレーション」「DEAR WENDY ディア・ウェンディ」で知られるトマス・ビンターベア監督の新作。貧困と暴力があふれるなか、ある兄弟が育児放棄の母親に代わって、歳の離れた弟を育てるが、彼らにとって唯一の“光”だった弟は突然死んでしまう。トラウマを抱えたまま、社会の底辺で大人になったふたりは、母親の死を機に再会するが……。
東は「うちはごく普通の中流家庭で、お酒好きの父親という程度の認識だった。そのうち入退院を繰り返すようになったが、当時は“アル中”という言葉が一般的で、私自身も父親が弱い人間なんじゃないかと恥ずかしく思うことも」と述懐。高校時代の記憶がほとんどないため、「テレビ番組で、当時の恩師や友人がサプライズ登場しても、『えっ、誰?』って(笑)」と知られざる苦労を明かした。
また、本作が描く家族問題は日本でも増えていると指摘し「家族に愛されず、虐待されたことで自己肯定ができず、犯罪に手を染める人もいる。事件の加害者を認めるつもりはないが、彼らも家族の中では“被害者”だと思う」。そして「家族は理解し合って当然、というのは幻想。とても不安定だし、常にわかり合おうとしている団体なのでは」と語った。
「光のほうへ」はシネスイッチ銀座ほか公開中
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

メガロポリス
【映画の“神”が186億円の自腹で製作した狂気の一作】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“体験”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

“生涯ベスト級”の声多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス