史上12本目 「ムカデ人間」続編がイギリスで全面公開禁止に
2011年6月9日 11:14

[映画.com ニュース] オランダ発のカルトホラー「ムカデ人間」(2009)の続編が、イギリス国内での上映・DVD発売などを全面的に禁止されたことがわかった。
「ムカデ人間」は、狂気に満ちた医師が、複数の人間の口と肛門とをつなぎ合わせ“ムカデ人間”を作ろうとする姿を描くショッキングサスペンス。世界各地で物議を醸した作品だが、第1作は英国内でも劇場公開され(レーティングは18歳未満鑑賞禁止の“18”)、続編「The Human Centipede II」(11)も、年内にDVDリリースされる予定だった。
しかし、イギリスの映像審査機関「全英映像等級審査機構(BBFC)」はこのほど、続編はいかなる年齢規制や編集を加えても容認できる内容ではないと判断。「人間を、主人公の欲望を満たすためだけになぶり、おとしめ、切り刻む対象として描写しており、観客に現実に害をもたらす危険がある」として、同国内での公開・配信をいっさい禁止すると発表した。ちなみに続編では、第1作のDVDに取りつかれた主人公が、映像と同じことを自ら再現しようとする姿が描かれる。
なお、製作者サイドは、6週間以内にこの決定に対して異議申立てをすることができる。「ムカデ人間」のトム・シックス監督は、英エンパイア誌に対して「(あらすじをウェブサイトに掲載した)BBFCよ、ネタバレをどうもありがとう。どうやら僕は非常に恐ろしいホラー映画を作ってしまったようだが、優れたホラー映画とはそういうものじゃないのか? この映画はフィクションだ。現実のものではなく、アートだ。見るかどうかの判断は、世界中どこでも観客自身がするべきだ」という趣旨のコメントを寄せた。
英ガーディアン紙によれば、BBFCの99年の歴史のなかで、全面的に禁止された映画は11本。トッド・ブラウニング監督の「怪物団」(フリークス)やトビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」のほか、最近では日本映画「グロテスク」(09/白石晃士監督)が対象となっている。
「ムカデ人間」は、7月2日から日本公開される。
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