ジョン・キム&熊坂仁美、Facebook成功の秘けつに迫る
2011年6月2日 12:31

[映画.com ニュース] 第83回アカデミー賞3部門を受賞した「ソーシャル・ネットワーク」のブルーレイ&DVDの発売を記念しこのほど、東京・慶應義塾大学三田キャンパスでトークショー「Facebook 社会論 ビジネスから革命まで」が開催された。メディア学者のジョン・キム氏とFacebook研究家の熊坂仁美氏が出席し、学生や会社員ら約200人が参加した。
Facebookは2004年に開始され、現在の利用者は全世界で7億人を突破した。熊坂氏は「映画のワンシーンの中で100万人突破を喜ぶシーンがあるが、あれが2003年くらい。たった8年で700倍になっているソーシャルメディアですね。そもそも実名公開がすごい」と説明。「日本では匿名文化で難しいのでは」というキム氏の質問には、「確かに日本では実名登録は抵抗がありますよね。ただ実際に使ってみると、ビジネスにおいても実名のメリットを感じました」と話した。
また「日本における企業のFacebook導入成功事例のポイント」について、ふたりは「いかにファンからの投稿が多いか。どれだけのファンが参加するスキームが作れるかだ」と語った。
同作については「飛行機の中で見て、次にDVDで見たのですが、見るたびに深く読み取ることができる映画。なにより全体のスピード感が早く、Facebookの広まりのスピード感を感じた」(キム氏)、「たまたまのアイディアを育て、大きくしたのが面白い。Facebookがここまで大きくなった理由が詰まっている」(熊坂氏)とアピールした。
「ソーシャル・ネットワーク」のブルーレイ&DVD は、現在発売中。
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