99歳・新藤兼人監督、こん身の集大成「一枚のハガキ」予告編公開
2011年5月4日 11:12
[映画.com ニュース] 日本最高齢の映画監督として知られる、新藤兼人監督の第49作「一枚のハガキ」の予告編が公開された。新藤監督は、本作をもって監督業引退を宣言している。最後に描きたかったのは、これまでと一貫した、32歳で召集された新藤監督の実体験をもとに反戦をうたった人間ドラマだ。
戦争末期に100人の中年兵が招集され、宝塚に赴任する松山啓太(豊川悦司)は、フィリピンへ赴任となる森川定造(六平直政)の妻・友子(大竹しのぶ)から一枚のハガキを託される。森川は自らの死を予感し、松山が生き残ったらハガキを読んだと妻に伝えるよう依頼する。終戦後、松山はわずかな生き残り兵士となり故郷に戻るが、村で彼を待つ者は誰もいなかった。友子を訪ねると、彼女は家族を亡くし貧しい農家でひとり懸命に生きていた。
予告編では、審査員特別賞を受賞した第23回東京国際映画祭の模様も収録されている。撮影当時98歳だった新藤監督は「これが最後の映画だと思って撮りました」とコメント。本編予告では、戦争で家族が犠牲になり、ひとり残された友子を大竹が熱演。豊川演じる松山とともに人生に希望を見出していくさまが描かれている。
「一枚のハガキ」は8月6日全国で公開。
関連ニュース
ファッションにおける心理学、社会学が存在する伊賀大介氏の仕事 「ジョゼと虎と魚たち」から近作「PERFECT DAYS」「地面師たち」をチェック【湯山玲子コラム】
2024年12月15日 11:00
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【私が“死ぬとき”を、見届けて】あなたならどうする――? 魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー