井上真央&小池栄子「八日目の蝉」初日に“戦友”宣言
2011年4月29日 14:44
[映画.com ニュース] 角田光代の人気小説を映画化した「八日目の蝉」が4月29日、全国223スクリーンで公開。主演の井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、成島出監督は、東京・有楽町の丸の内ピカデリー1で舞台挨拶に立った。
井上は、セミと蝶の柄のワンピースを着用しての登壇。永作から「セミ? セミ?」とツッコミを入れられ、苦笑いを浮かべたが「本当に悩み抜いて演じた作品。(演じた)恵理菜と同じように、ひとつの光を信じて何か違う景色が見られるんじゃないかと思って頑張りました」と感無量の面持ちだ。
同作は、父親の不倫相手だった誘拐犯・希和子(永作)に育てられるという数奇な運命を背負った主人公・恵理菜(井上)が、月日を経て自らも不倫相手の子どもを妊娠。かつて希和子と暮らした思い出の地・小豆島におもむき、過去と向き合う姿を軸に、母性とは何かを問いかける。
難役に挑んだ永作は、昨年9月24日に恵理菜を誘拐するシーンでクランクイン。「鮮明に覚えています。とにかく、この1日が充実したものになればすべてうまくいく、と願掛けというかプレッシャーを自分にかけました」と述懐した。小池は、複雑な生い立ちをもつルポライター役を演じきった。井上とは小豆島ロケもともにし、「井上さんがいなかったらやり切ることができなかった。本当に戦友です」と宣言。井上も、「同じくです。辛いときもそっと黙ってそばにいてくれた。本当に出会えて良かった」とニッコリほほ笑んだ。
成島監督は、「ふだん監督をしていると技術的なことを考えがちですが、今回はこの素晴らしい俳優さんたちと出会えた。『あなたならもっと出来る』という気持ちが、演出の9割を占めた。一生忘れられないクランクアップになった」と感慨に浸った。また、子役の渡邊このみがサプライズで登場し、東日本大震災の被災地・宮城などから取り寄せたカーネーションの花束を井上、永作らに手渡した。
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