内田裕也「格好つけている場合じゃない」
2011年4月14日 16:00
同作は清王朝末期の香港を舞台に、西太后が計画した革命家・孫文の暗殺計画を阻止するために選ばれた、8人の義士団の活躍を描いたアクション時代劇。
ジョン・レノンの「パワー・トゥ・ザ・ピープル」に合わせ壇上に登場した内田は、「(注目を浴びて)石田純一みたいで照れるね」とニヤリ。孫文や辛亥革命に興味があったというだけあり、「この映画は考えさせられるストーリーだし、アクションもすばらしくてエンタテインメントとしても面白い」と絶賛。「嘘っぽい俳優がひとりもいなくて、全員がいい顔をしていた。演じるというよりもなりきっていた。辛い(からい)気持ちでシニカルに見ると面白いと思う」と話した。
3月11日に発生した東日本大震災を受け、さまざまな支援活動を行っている内田は、4月6日に被災地の石巻市に赴いた。「第一声は何て言っていいか分からなかった。でも、ロックンローラーというプライドを持って中途半端では行きたくなかった」と胸中を吐露。「HELP&LOVE」として募金活動も行っており、「前半だけと言われないよう、コツコツと続けて行きたい」と語った。
現在の政治についても厳しく言及した内田は、同作のテーマにもなっている「義」について「義っていうものは難しい。自分も(義士団の)8人のような崇高な心は持ってないし、自堕落な生活も送ってきたロックンローラー。でも、10%の正義感を持つことが人間として大事。今は格好つけている場合じゃない」と熱弁した。
「孫文の義士団」は、4月16日から全国公開。
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