中谷美紀ら史上初の宝塚大劇場大階段で舞台挨拶
2011年3月30日 21:17
[映画.com ニュース] 人気作家・有川浩のベストセラー小説の映画化「阪急電車 片道15分の奇跡」(三宅喜重監督)のプレミア試写会が3月30日、兵庫県・宝塚大劇場で行われ、主演の中谷美紀、宮本信子、南果歩、谷村美月、三宅喜重監督が劇場大階段での舞台挨拶に出席した。
同劇場のある宝塚市は、阪神大震災の被災地でもある。この日、役どころにちなみ白いドレスで登場した中谷は「今、日本では苦しい思いをしていらっしゃる方がたくさんおりますが、おそらく本日来ていただいた方の中にも、15年前に同じ痛みを味わった方がたくさんいらっしゃると思います」と呼びかけた。
さらに、「阪急電鉄も震災の際に、大変な被害を受けたと聞いております。地元の皆さまのご協力を得て、また、阪急電鉄の皆様の努力により復興がかなったとお話を伺いました。この作品は、阪急電車を舞台にした、人と人とのふれあいと優しさを皆様にお伝えできる映画だと思っています」と被災者の気持ち寄り添いながら、作品をアピールした。
同劇場で映画の舞台挨拶が行われるのは初。南は、「15年前の阪神淡路大震災のときは、宝塚大劇場も被害にあって公演ができなくなりましたが、こうして新しい劇場になり、また人が集まる場所となりました。この15年前の姿、そして今の姿、それはきっと今の東北の目標となる姿であり、いい先輩だと思います」と述懐。そして「神戸のように、元気になれるで」と書かれた会場内の垂れ幕を指し、「この関西の元気を少しでも、北に北上させるように、私も努めて参りたいと思います」と思い入れを込めて語った。
同作は、兵庫県の片道わずか15分のローカル線で交錯するさまざまな人生を描く物語。後輩に婚約者を寝取られた会社員の翔子(中谷)、恋人のDVに悩む女子大生・ミサ(戸田恵梨香)、息子夫婦と折り合いの悪い老婦人・時江(宮本)らが電車のなかで出会い、小さな奇跡を起こしていく。阪急電鉄が全面協力し、実車両を使用しオール関西ロケで撮影が行われた。
「阪急電車 片道15分の奇跡」は4月23日に関西先行上映、4月29日から全国で公開。
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