堀北真希、「白夜行」ベルリン上映に感無量
2011年2月14日 13:10

[映画.com ニュース] 2月10日に開幕したベルリン国際映画祭で2月12日(現地時間)、パノラマ部門に選ばれた「白夜行」が上映され、深川栄洋監督と主演の堀北真希が舞台挨拶を行った。チケットが完売し満員御礼となった会場に、深川監督は「はるばる海を超えてこの作品をベルリンで上映することができてとてもうれしい。みなさんの反応が楽しみです」。堀北は、用意してきた英語で挨拶を始め「とてもプレシャスな経験をすることができて光栄です」答え、拍手を浴びた。
本作は149分の長尺のために終映は深夜を回っていたにもかかわらず、観客の多くは上映後のティーチインまで残っていた。映画化する際、東野圭吾原作のどんな点に焦点を当てたのかという質問に対し、深川監督は「一番心がけたのは、キャラクターの心理描写をあえて描かないということ。また主人公のふたりが顔を合わせないということも踏襲しました」と説明した。
一方、堀北はヒロイン像について「彼女はとても上昇志向の強い人。ただし彼女をわかりやすい人のようには演じたくなかった」という。そして、「脚本の段階から監督と話し合い、長い原作のなかからどんな要素を取り入れてつくっていくかということを相談できたことも良かったです」。深川監督は映像へのこだわりにも触れ、独特の色味を出すためにかつて故市川崑監督が用いた「銀のこし」の手法を使ったことを明かした。
物語は登場人物が多く、さまざまな付せんが張り巡らされた複雑なものだが、現地の観客からは「わかりにくいところはなかった」という声が聞かれた。ティーチイン後、会場を出た堀北は感極まった様子で、「こういう場所に来て映画好きな観客の方たちの愛情を感じることができました。これからも頑張りたいと思います」とコメント。ドイツ在住の日本人や地元ファンに囲まれ、サインをするひと幕も見られた。
関連ニュース





映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト級”の絶賛、多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)