井上真央主演の問題作「八日目の蝉」原作冒頭部分“立ち読み”スタート
2011年1月21日 17:02
[映画.com ニュース] 人気作家・角田光代の問題作を映画化する「八日目の蝉」の原作が、1月22日に文庫されることを記念し、原作の冒頭部分を“立ち読み”することができる特設コーナーが、映画の公式サイトで開始される。
第2回中央公論文芸賞を受賞した原作は、2つのパートに大別される。不倫相手の生まれたばかりの娘を誘拐した希和子(永作博美)が、逃亡を続けながらも乳児に愛情を注ぎ、警察に逮捕されるまでの4年間が前半パートで描かれる。
22日午前0時にスタートする“立ち読み”コーナーは、希和子がいかにして不倫相手宅へ侵入し、どのような心情で乳児を連れ出すにいたったかを公開。部屋の中の空気感が漂ってくるような情緒豊かな文体で、あたかもその場に居合わせたような錯覚を読み手に感じさせる構成になっている。
映画では、保護されたものの数奇な宿命を背負わねばならなくなった恵理菜(希和子からは薫と呼ばれていた)の成長してからの姿が軸になる。複雑な内面を抱えながら、自らも不倫相手の子どもを妊娠し、困惑しながらも真実の愛とは、母性とは何かを模索しながら成長する姿は、主演・井上真央にとって大きな飛躍となる役どころだ。
「八日目の蝉」は、4月29日から全国で公開。