竹野内豊、平和への祈り込め沖縄で「太平洋戦争を伝えるキャンペーン」
2010年12月23日 06:07

[映画.com ニュース] 俳優の竹野内豊が12月22日、主演最新作「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」の公開を記念した「太平洋戦争を伝えるキャンペーン」に出席するために沖縄入り。糸満の沖縄平和祈念公園にある“平和の火”の前で出発式を行い、スタッフとともにおはらいを受け、キャンペーンの成功と映画のヒットを祈願した。
同キャンペーンは、今作の製作委員会が世界情勢の緊迫した今だからこそ、“日本が経験した戦争の歴史”について多くの人々に知ってもらうべきと考え、日本で唯一の地上戦地となった沖縄を皮切りに、国内8カ所(札幌、大阪、広島など)で敢行する。各地では、講師や戦争体験者が太平洋戦争について語り、参加者とともに平和への祈りを込めて千羽鶴を作成するというもの。
竹野内は、絶望的な状況下にあった太平洋戦争末期の激戦区サイパン島で、“生きる”ために神出鬼没な作戦で米軍と戦いフォックスと恐れられた実在の人物・大場栄大尉を演じた。この日は、戦跡・平和学習ガイドとして活動する松永光雄さんと沖縄戦を体験した語り部の安里要江さんが行った公開授業後に登壇し「今、自分たちが得ている当たり前の幸せは、戦争を体験された多くの人々の苦しみの上に成り立っているものだと思います。それは絶対に忘れてはいけないこと」と会場に集まった126人の学生たちに訴えた。
沖縄へはずっと来たいと思っていたそうで、「戦争については教科書などでも学べますが、安里さんのような戦争を生きた人々の思いは知ることができません」と話す。そして、完成したばかりの作品について「これは後世に残る、残したい映画だなと思いました。30代最後の年にこの作品に出合えて良かった。公開が待ち遠しいです」と静かに手ごたえをかみ締めている様子だった。
映画を見た安里さんは、「戦争と平和を後世に伝えることができるという、大きな期待がもてる映画でした。大場大尉という大事な役を演じた竹野内さんを尊敬します」と称えた。式典後には、竹野内とともに折り鶴を作成。1月末まで行われる同キャンペーンでつくられた千羽鶴は、竹野内自らが映画の舞台になったサイパンへ持参することになっている。
原作は、日米開戦70年特別企画として元米海兵隊員ドン・ジョーンズが発表した「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」(絶版)。太平洋戦争の激戦地サイパン島で、わずか47人の兵力で米軍4万5000人を神出鬼没な戦略で翻ろうし、畏敬の念を込めて“フォックス”と呼ばれた実在の人物・大場栄大尉と、米軍側のハーマン・ルイス大尉、双方の視点で描く。共演は唐沢寿明、井上真央、山田孝之、岡田義徳、ベンガルら。
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」は、201年2月11日から全国で公開。
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