太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男

劇場公開日:

解説

太平洋戦争末期のサイパン島で、たった47人の兵を率いて4万5000人ものアメリカ軍に立ち向かい、アメリカ兵から“フォックス”と呼ばれて恐れられた陸軍大尉の大場栄。その史実を題材にしたドン・ジョーンズの実録小説「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」を原作に、絶望的な状況のなか最後まで生き抜いた日本兵たちの真実の物語を、竹野内豊主演で映画化した戦争ドラマ。「OUT」の平山秀幸監督がメガホンをとる。

2011年製作/128分/G/日本
配給:東宝

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(C)2011「太平洋の奇跡」製作委員会

映画レビュー

3.5タイ・ラヨンでの撮影は経験したことのない暑さ

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

太平洋戦争末期のサイパン島で、米兵から“フォックス”と呼ばれて恐れられた陸軍大尉・大場栄。たった47人の兵を率い、4万5000人の米軍に立ち向かったという史実を題材にした実録小説を原作に、決して諦めずに生き抜いた日本兵たちの姿を竹野内豊主演で映画化した。

撮影はサイパンではなく、タイ南部の街ラヨンの海軍基地内(ジャングル)で行われた。気温は軽く40度を超え、肌感覚としてはずっとサウナにいるような気分のなか、大粒の汗を流しながら取材したことは忘れようがない。キャストそれぞれが真摯な面持ちで役に向き合い、かつて日本にいる大切な人達を守るために戦場へ赴いた男たちの思いを汲み取っているように感じ取った。

竹野内や唐沢寿明の立ち居振る舞いはもちろんだが、共演した岡田義徳の言葉が印象的だった。
「場所に酔わないようにしたい。自分がいい作品を撮っている気になる。一歩引いたところから見つめないと……」。
映画人たちも、必死に戦った作品と思えば、また違った見え方がしてくると思います。

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大塚史貴

2.5強いシーンは何処に?

2023年1月1日
スマートフォンから投稿

知的

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吾輩の猫である

3.5無駄な命を犠牲にしない賢いリーダー

2022年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

サイパン島での激戦で米軍相手に生き残った竹野内豊扮する大場栄大尉。日本人として玉砕しか考えない中で、民間人200人を含めて冷静に判断し、皆を率いて山を降りた。米軍からの投降要請には応じなかったが、上官からの命令であれば服従すると言った落とし所は見事。無駄な命を犠牲にせず、賢いリーダーに恵まれれば命も助かると言う事かな。

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重

3.5玉砕より投降(降伏)を選んだ男

2022年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2011年(日本)平山秀幸監督作品。

ナレーターがアメリカ兵の英語ですので、日米合作映画かと一瞬
思いました。
なるほど原作がアメリカ兵だったドン・ジョーンズの実録小説・・・
『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』を原作としていたのですね。

当時(1944年)敗色濃い日本軍は45000の米兵に対して数百人しか残っていなかった。
ただし、日本の民間人が150人位も生活してたのですね。
大場は逃げ延びる途中で、民間人の投降をいち早く促しています。
大場の隊はゲリラ化してタッポーチョ山中を駆け巡り神出鬼没でアメリカ兵を翻弄した・・・
これも事実なのですね。

そして生き残った日本軍の大場大尉率いる連隊は、最終的に死ぬことより生きることを選びます。

アメリカ兵の攻撃から512日間も生き延びたのです。
投降したのは1945年の12月のこと。
ポチダム宣言でとっくに第二次世界大戦が終わっており、
日本軍が戦争に負けた事すらサイパン島の日本兵は知らなかったのです。

アメリカ人の目線の原作ですので、多少の違和感もありますし、米兵が友好的で、
“なわけあるかい・・・”的描写も多いです。

しかし大場栄と言う方は聡明な生き方上手な方とお見受けします。
地理教諭をしていた1934年20歳で徴兵を受けて陸軍に入営。
そして将校を目指して出世を重ねて大尉となる。
リーダーの器だったんですね。

1945年12月1日の投降の際の式たりは投降式典に則って行われたのです。
映画は全く嘘がなくその通りだったそうです。
投降のシーンは厳かで感動的でしたね。
(降伏の証として、軍刀をアメリカ軍将校に手渡した証拠の写真は現存しているそうです)
(アメリ人が写したと言うことでしょう、作者のドンさんかもしれませんね)

大場栄大尉は、アメリカ人からも日本人からも尊敬される立派な方だったのですね。
やはり当時の日本兵の決断としてはミラクル!
まさに『太平洋の奇跡』ですね。

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琥珀糖
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