薬師丸ひろ子、22年ぶり映画主題歌に大苦戦
2010年12月14日 05:01

[映画.com ニュース] 女優の薬師丸ひろ子が12月13日、主演映画「わさお」の主題歌を歌うことになり、都内のスタジオで公開レコーディングを行った。薬師丸が主演映画の主題歌を務めるのは1989年公開の「READY!LADY!」(主題歌「Windy Boy」)以来22年ぶり。タイトルは「僕の宝物」で、作詞を「Kiroro」の玉城千春が手がけた。
ブログでの露出をきっかけに、瞬く間に全国区の人気を得た“ブサカワ”犬のわさおが、主演俳優として映画デビューを飾る同作。「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の錦織良成監督がメガホンをとり、わさおの育った青森・鯵ヶ沢でオールロケが敢行された。これまで語られることのなかった辛い過去を描く。
飼い主・セツ子を演じる薬師丸は、「最初に仮歌を入れたときは、久しぶりということもあって、(終わった後)落ち込むだけ落ち込んだ。優しいメロディに、優しい言葉を乗せることが想像以上に難しい」と厳しい自己採点。それでも、「歌を通して作品のメッセージが伝われば。わさおはしゃべれませんからね。わさおの気持ちを誰かが代弁できれば、それはとっても素敵なこと」と控えめにアピールした。
“共演者”のわさおは「本当に感動的な演技をしてくれた」そうで、「おかあさん(飼い主の菊谷節子さん)が毎日、わさおに台本を読んで聞かせていた。読解力のすごさに驚いたし、人間が自分に求めるものをちゃんと理解していた。台本にはない奇跡的なことを何度もやってくれた」と感心しきりだった。
「わさお」は、2011年3月5日から全国で公開。
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