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仲村トオル、恩人からの手紙に感無量の「行きずりの街」初日

2010年11月20日 12:59

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充実した表情の(左から)阪本順治監督、窪塚洋介、 小西真奈美、仲村トオル、南沢奈央
充実した表情の(左から)阪本順治監督、窪塚洋介、 小西真奈美、仲村トオル、南沢奈央

[映画.com ニュース] 志水辰夫のベストセラー小説を阪本順治監督、仲村トオル主演で映画化した「行きずりの街」が11月20日、全国101スクリーンで公開。仲村、阪本監督をはじめ共演の小西真奈美南沢奈央窪塚洋介、主題歌を歌ったmegが東京・銀座の丸の内TOEI1で舞台挨拶に立った。

仲村にとって、デビュー25年、映画出演50作目という節目の作品。それだけに、「すごくすごく大事な作品になった。宣伝活動もすごく頑張り、もう話すことがないくらいしゃべり尽くした」と胸を張った。

デビュー作「ビー・バップ・ハイスクール」で脚本を担当した那須真知子から、祝福の手紙も届いた。メガホンをとった那須博之監督は、2005年2月に肝臓がんのため53歳で死去。手紙には、「(那須監督が)今もし生きていて、この映画を見たらきっとこう言うと思います。「『おー、トオルくん、いい役者になったなあ。それよりまず、いい男になったなあ』」と書かれてあり、これには仲村も「僕にとっては恩人という言葉以外、見つからない」と感無量の面持ちだった。

劇中で元夫婦を演じた小西は「クランクインの日が12年ぶりに再会するシーン。ふだんの仲村さんは温かい人ですが、クランクアップまでほとんど話す機会がなく、いい緊張感で演じられた」。仲村演じる波多野を追い込んでいく役どころに扮した窪塚は、「実直を越えて愚直なくらいに波多野という役を成立させた仲村さんの真しな姿勢に刺激を受けた」と最敬礼だった。

阪本監督は、「52歳で独り身ですから、夫婦のことはわからない。夜のほうもないですから」と笑わせた。そして、「つたない自分の経験を生かせたのか、生かせなかったのか……。この映画は3回目が一番面白いんです」とアピールを忘れなかった。

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