倉田真由美、ジブリ作品を見ると「悩みがちっぽけに思える」
2010年11月12日 18:00

[映画.com ニュース] 映画プロデューサーの叶井俊太郎氏と漫画家の倉田真由美夫妻が11月12日、東京・大田区の日本工学院専門学校蒲田キャンパスで行われた「天空の城ラピュタ」「ホーホケキョ となりの山田くん」ブルーレイ発売記念イベントに出席。ジブリ作品の魅力を語ったほか、アニメ・漫画業界を目指す学生340人にエールをおくった。
この日、学生たちとともに「ホーホケキョ となりの山田くん」のメイキング映像を鑑賞した叶井氏は、「(作画枚数)17万枚はすごい。声優へのこだわりも職人的」、倉田も「高畑(勲)さんは絵を描かないからこそ、見えることもあるのでは」とこだわりの舞台裏に驚きの様子。また、倉田は「最初からあきらめてるのが、家族。」という同作の宣伝コピーに「確かに親は自分で選べないし、ある程度のあきらめは必要かもしれない。逃げがたい縁ですね、家族って不思議」としみじみ語った。
その倉田は「自分のもっているものを生かす道を探した方がいい。嫌いじゃないことを仕事にするくらいがちょうどいいかもしれない」とアドバイス。ジブリ作品については、「ナウシカやラピュタは今見ても遜色ない。いい意味で現実離れしていて、違う世界に行って帰ってくれる感覚。見ると自分の悩みがちっぽけに思える」と魅力を分析した。
一方、叶井氏はかつて映画配給会社に在籍していた際、チェコ映画「ダークブルー」を買い付け。飛行機をテーマにした作品という理由で、宮崎駿監督にコメントを求めた経験をもつ。「ダメ元で依頼したら、興味を示してくれた。鑑賞後には鈴木(敏夫)プロデューサー)と一緒に、タイトルを変えろとまで言ってくれて。当初は別の邦題だったが、最終的に提案どおり『ダークブルー』になった」と述懐。宣伝協力に留まらず、出資も申し出てくれたといい「鈴木さんと仕事して、自分の思う方向に会議をもっていく方法を学んだ。ち密な宣伝展開も勉強になる」と語った。
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