竹野内豊「最初は少し考えた」兵士役に抵抗感も
2010年11月9日 16:29

[映画.com ニュース] 日米開戦70年特別企画として映画化される「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」の製作報告会見が11月9日、都内で行われ、約3年ぶりの映画主演を果たす竹野内豊をはじめ、ショーン・マクゴーウァン、井上真央、山田孝之、平山秀幸監督、USユニットのメガホンをとったチェリン・グラック監督らが出席した。
太平洋戦争の激戦地サイパン島を舞台に、わずか47人の兵力と神出鬼没な戦略で、米軍4万5000人を翻ろうし“フォックス”と呼ばれた実在の人物・大場栄大尉(竹野内)と、米軍側のハーマン・ルイス大尉(マクゴーウァン)、双方の視点で描く。今年5月にタイでクランクインし、日本・アメリカ・タイの3カ国混成スタッフ総勢470人が、約2カ月に及ぶオール海外ロケを敢行。12月に本編完成を予定している。
竹野内は戦地サイパンを慰霊訪問、さらに敗残兵や民間人を生き残らせるために孤軍奮闘した大場大尉の墓参りも行い、役作りに臨んだ。「自決するよりも生き抜くために戦った大場さんと47人の兵士たちの日々を見届けていただければ。自分自身もいろいろ考えさせられたし、撮影中に大切にした気持ちは必ず伝わると思う」と熱のこもったアピールだ。
一方で、「戦争を映画化して見てもらうことは大切だが、同時にビジネス的なことが絡むことに抵抗感もあった。最初は少し(オファーを受けるか)考えました」と兵士役を演じる上での複雑な胸中を告白。それでも「人にはそれぞれ役目がある。自分がそういう役割をいただいたことに意義があるんじゃないかと思った」と役どころへの決意を語った。
井上は、アメリカ軍の攻撃で家族を失った民間人の少女を熱演。「撮影は虫、スコール、暑さとの戦いで地道な作業だったが、(映像を見て)壮大なスケールに驚いた。参加できたことに感謝しているし、大場大尉と戦えた日々を誇りに思う」と万感の表情。大場隊と合流する兵士を演じた山田は「戦争映画も兵士役も初めて。見る方の年代によっても感想は違うだろうし、こういう風に見てほしいとは言えないですね」。平山監督は「戦争を知らないスタッフと俳優だけで作られたおそらく初めての戦争映画になるはず。次の世代に戦争を語り継ぐことに意義があると思います」と胸を張った。
また、大場大尉率いる日本軍に投降を促すアメリカ兵を演じたマクゴーウァンは「戦場でお互い、戦士としてではなく俳優として対じできたことはとてもラッキーなこと。一緒に困難な撮影をやり遂げたことは非常に誇りに思う」と日米タッグを振り返った。グラック監督は「日米の兵士が敵対することで、実は2カ国を近づけた。今回、私自身も2つの文化の架け橋として、本当に素晴らしい経験ができた」と感激しきりだった。
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」は2011年2月11日から全国公開。
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