波瑠「マリア様がみてる」で新人女優たちをけん引
2010年11月5日 12:54

[映画.com ニュース] 今野緒雪の人気ライトノベルを実写映画化した「マリア様がみてる」(寺内康太郎監督)が11月6日から全国で公開される。同作に主演した波瑠、未来穂香、共演の広瀬アリスに話を聞いた。
指導者役の上級生が下級生と「スール」(姉妹)と呼ばれる関係を結ぶことが伝統のお嬢さま学校「私立リリアン女学園」を舞台に、女子高生たちの成長を描くドラマ。映画初主演の波瑠は学園のスター的存在の2年生・小笠原祥子を、祥子のスールに選ばれたことで大きな変化が訪れる1年生・福沢祐巳を同じく映画初主演の未来がそれぞれ担当。広瀬は祐巳のクラスメイト・武島蔦子を演じた。
キャストはほぼすべて同世代の少女ばかり。「女の子ものがたり」「ソフトボーイ」など昨年から映画出演が続き、3人のなかで最も演技経験が豊富な波瑠も「いつもは上に引っ張ってくれる役者さんがいる環境なので、今回は上がいないということがこんなにも心細いことなのかと、勉強になりました。自分がちゃんとしなくてはと、奮い立たせながらの撮影はいい経験になりました」と振り返る。
そのため、撮影中はカメラが回っていない間も役を貫くことを決意。「ふだんはここまで舞台裏でも演じるキャラクターでいることはないんですけど、今回はスタッフやキャストのみんなに、ここにいるのは祥子なんだということを分かってほしかった。私たちはまだ経験も浅いし、そんななかでふだんの私を見せてしまうと、違和感が出てしまうのでは思ったんです」
一方の未来は、そんな波瑠に「すごく勉強になりました」と刺激を受けた。「私は波瑠さんみたいに役を貫き通すという器用なことはできなかったんですけど、祐巳はどういう人なのかとずっと考え、現場でも頭がぐるぐるになっていました」と苦労を明かす。
とはいえ、やはり少女が集まった現場ではガールズトークも絶えなかった様子。広瀬は「モデル業以外でこんなに女の子が集まるのは初めてだったので、新鮮でした。いろいろなことを話しすぎて覚えていなんですけど、女の子ならではの話題をたくさんしたと思います」と述懐。蔦子はおとなしい性格だが、広瀬自身は「真逆ですね。私はずっとひとりでもしゃべっているタイプなので(笑)。だから役と自分はバリバリ切り替えていました」
モデルとしても活躍する3人は「いい意味で見る人の固定観念を裏切っていきたい」(波瑠)、「オードリー・ヘプバーンのように一本筋の通った、品のある演技のできる女優さんになりたい」(未来)、「以前少しだけ不良の女の子を演じたことがあって、またやんちゃな女の子もやってみたい」(広瀬)と目を輝かせながら、それぞれ女優業の抱負を語った。
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