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新藤兼人監督、引退撤回?「応援してくださる方がいれば、またやりたい」

2010年10月31日 20:25

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あと1本!
あと1本!

[映画.com ニュース] 第23回東京国際映画祭が10月31日、イスラエル映画「僕の心の奥の文法」(ニル・ベルグマン監督)が東京サクラグランプリを受賞し閉幕。クロージングセレモニー後、ベルグマン監督をはじめ、「一枚のハガキ」が審査員特別賞を受賞した新藤兼人監督らが会見した。

第15回同映画祭コンペティション部門に出品した「ブロークン・ウィング」以来2度目の栄冠を手にしたベルグマン監督は、「これが私にとって2本目の作品。前作以上に周囲の期待が大きかったし、評価の目が厳しくなるのもわかっていた。それだけに今日の受賞は、前回以上に重みがある」と万感の表情を浮かべた。

主演女優オルリ・ジルベルシャッツは、「イスラエルは多くの問題を抱えた国。今回、この映画祭に参加して感動的だったのは、私たち以上に複雑な事情をもった国の映画人が、自分たちの作品を手に(東京に)やって来たということ。きれいごとに聞こえるかもしれないが、映画や芸術といったものが、本当に世界を変えられるんじゃないかと希望をもった」としみじみ語った。

新藤監督は、最優秀監督賞と観客賞をダブル受賞した「サラの鍵」のジル・パケ=ブレネール監督とともに会見に登場した。「映画を撮っているうちに98歳になっていました」と挨拶する新藤監督に、ブレネール監督も「僕もこの年齢になるまで映画を撮り続けたい」と尊敬のまなざし。新藤監督は、「これが最後の映画だと思って撮りました。最後だから言いたいことをぜんぶ言おうと」と改めて監督引退を宣言。1950年の独立プロ設立から現在までを「金策に奔走する毎日でしたが、泣いていては、映画は撮れない。ただ前を向き続けてきた」と振り返った。

ある記者からは新藤監督に向けて「あと1本!」のエールが。新藤監督は「もうダメ。私は死が近い」としながらも、「固い約束はできませんが、応援くださる方がいるならば、またやりたいです」とさらなる新作への決意表明。会見場は拍手喝さいに包まれた。

コンペティション部門の審査委員長を務めたニール・ジョーダン監督は「最終的には15本中、4本から5本に絞り込まれた。その後、審査員たちとキャラクターの力強さや感情移入の深さ、作品としての完成度をポイントに1本ずつ審査した」と振り返った。

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