フィリピンの現実描いた「海の道」に観客、大感動
2010年10月27日 11:31

[映画.com ニュース] フィリピンを代表するインディペンデント映画の祭典「シネマラヤ映画祭」でグランプリを受賞した「海の道」が10月26日、東京・六本木ヒルズで開催中の第23回東京国際映画祭アジアの風部門で公式上映され、脚本を兼ねたシャロン・ダヨック監督、、プロデューサーのリリト・レイエス、主演のマリア・イザベル・ロペスがティーチインを行った。
同作は、フィリピン南部のミンダナオ島バジャオからボルネオ島サバ州(マレーシア)に移住しようとする人々の違法な渡航を描いたヒューマンドラマ。密航する際の労働さく取と人身売買の実態を描いている。
ダヨック監督は、これまでにもミンダナオ島の抱える問題をテーマにした短編とドキュメンタリーを製作しているが、長編映画は今回が初となる。観客からは「衝撃的なラストで驚いた」「いままで見たフィリピン映画のなかで最高の映画だった」「リアル感ある演出が素晴らしかった」といった高い評価が寄せられ、フィリピンでメジャー映画に多く出演する人気女優のロペスも、「映画の魂にひかれたのでインディペンデント映画でも出演したいと思ったんです。私はアーティスト。いい映画かどうかは(脚本を読めば)分かる」とダヨック監督を称えた。脚本の執筆段階でロペスの起用は決まっていたそうだが、ダヨック監督は「フィリピンの現実を表したかったからこそ、フィリピンの美を表している女性=ロペスに出演してほしいと思った」と説明した。演劇経験のないキャストも多かったそうだが、「演技をしなくてもいいように、そのキャラクターの心情を理解できる人をオーディションで選ぶようにしました」とキャスティング秘話を明かした。
また、フィリピンでは同作のようなインディペンデント映画をどんなところで見るのかについて、レイエスが「フィリピンではいろいろな学校を回って上映しています。こんなに多くの人に見てもらったのは今回が初めてです」と回答し、ほぼ満席の会場を目の前に感激していた。
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