西島秀俊、殴られメイクで「人格が変わっちゃう体験」明かす
2010年10月21日 07:01
同作は、2005年の東京フィルメックスで審査員を務めたナデリ監督と西島の出会いから始動。売れない映画監督の秀二(西島)は、兄が映画製作費のための借金トラブルで命を落としたために自らを責め、殴られ屋稼業で借金を返済しようとする。暴力団事務所で働きながら秀二を支える女性・陽子役を常盤貴子が演じ、笹野高史、菅田俊らベテラン俳優陣が脇を固める。青山真治と田澤裕一の協力のもと、ナデリ監督自らが脚本を手がけた。
この日は、秀二が命をかけて、かつてない大勝負に挑む前夜、アパートの自室にすえたビデオカメラに向かって遺言を残すシーンと、アパートの屋上でひとり感情を爆発させるという2シーンを収録。西島は、顔が真っ赤にはれた痛々しい殴られメイクで終日撮影に臨んだ。
念願のナデリ監督とのタッグを実現させた西島は、「これまでここまで高いものを求められたことはなかったので、本当に幸せ。(クランク)イン前、監督に『お前は地獄を見ることになる。オレのことも嫌いになるだろう。だけど映画が完成したらきっと好きになる』と言われたけど、全然今も嫌いじゃない(笑)」と相思相愛の様子。さらに、「日本にこんな映画はなかったと思う。人生が変わる体験というよりは、人格まで変わっちゃうんじゃないかというくらいの体験をしている」と語った。
しかし、初めて脚本を読んだ時はかなり困惑したそうで「こんな役できるのかなって不安もあったけど、とにかくやれることを全部やるしかないと思った。監督から撮影中は誰とも口を聞くなと言われていたので、2~3週間ほとんど誰とも話さなかった。ほかの組の撮影でもなかなか言葉が出てこなかったほど」と役になりきっていた。
また、現代の映画業界を辛らつに批判する主人公を「共感する部分もあるけど、彼が批判している場所に僕は当然いるわけで、とても複雑な思いがする。ナデリ監督が自身を投影させている役なので、僕の思いというよりは監督を通した目線で演じている」と説明した。
「CUT(原題)」は今月中にクランクアップ予定で、2011年に全国で公開予定。
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