阿部寛「天国からのエール」で“余命3カ月”の弁当屋に
2010年10月20日 06:00

[映画.com ニュース] 俳優の阿部寛が、不治の病と闘いながら若者たちを叱咤激励し続けた弁当屋店主の半生を映画化する「天国からのエール」に主演することがわかった。阿部は、余命3カ月と宣告されながらも、夢を持つ高校生たちを最期まで応援し続ける主人公・大城陽を演じる。
阿部扮する大城のモデルになったのは、沖縄・本部町で小さな弁当屋を経営するかたわら、夢を持つ高校生たちを応援するため、借金をして全てが無料のスタジオ「あじさい音楽村」をつくった故仲宗根陽さん。多くの高校生バンドがプロとして巣立とうとするさなか、志半ばで病に倒れ自らの余命を知りながらも、懸命に若者を信じ、愛し続けた姿を描く。
10月13日に、実際に「あじさい音楽村」のある同所でクランクイン。阿部は、「仲宗根さんは特別な存在だったのか、いや、ひょっとしたら自分も彼のような気持ちになれたのかもしれない……。常に自問自答しながらこの役を演じています」と強く意気込んでいる。
仲宗根さんは、高校生たちにスタジオを無料提供するにあたり「挨拶をすること。赤点は絶対取らないこと。人の痛みがわかる人間になること」を条件に、支援を約束したという。阿部は、同所での撮影を通じて「何よりもすごいと思ったのは、彼が亡くなって1年経った今も『あじさい』の若者たちのなかに、常に『他人を思いやる心』や『礼儀を大切にする心』が根付いて生きていること」と驚きを隠せない。だからこそ、「この精神が映画を見たひとりひとりの中にも伝わっていけばよいと思います」とコメントを寄せた。
原案は、仲宗根さんと若者たちの姿を追って書籍としてまとめた「僕らの歌は弁当屋で生まれた・YELL」。ほか、太陽のような明るさで夫・大城を献身的に支える妻をミムラ、大城に背中を押されプロを目指す高校生バンドのボーカル・アヤを桜庭ななみが演じる。メガホンをとるのは、犬童一心監督作などで助監督として経験をつんだ熊澤誓人が長編監督デビューを飾る。
「天国からのエール」は、2011年に全国で公開。
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