クリストファー・ノーラン監督、「ボンド映画やりたい」
2010年7月12日 11:52

[映画.com ニュース] クリストファー・ノーラン監督が7月8日、英ロンドンで行われた最新作「インセプション」のワールドプレミアの席上で、英BBCの取材に対して「いつかボンド映画を監督したい」と発言した。
ノーラン監督は、「子どもの頃から『007』シリーズのファンだった」と告白。「自分にとって、『007』シリーズは映画が持つ広がりや可能性の象徴のようなもの。いつかボンド映画をやってみたい」と話し、同時に「インセプション」がボンド映画の影響を受けていることを明かした。事実、米ローリング・ストーン誌の映画評論家ピーター・トラバースは、同作を「『ジェームズ・ボンド』ミーツ『マトリックス』」と評し、現在一部キャンペーンでそのキャッチフレーズが使用されている。
もちろん、現時点ではあくまでもノーラン監督の純粋な願望でしかないが、欧米の映画メディアはこの発言をいっせいに好意的に報じた。周知の通り、「007」シリーズの権利を保有する米スタジオMGMの財政問題にからみ、同シリーズの新作「ボンド23(仮題)」の製作は無期限で延期されている。
なお、ノーラン監督は今後しばらく休暇を取ったあと、2012年7月公開が決定した「ダークナイト」続編の準備に入るという。ちなみに、同ワールドプレミアで、「インセプション」にも出演するバットマンの執事役マイケル・ケインが漏らしたところによれば、「ダークナイト」続編は来年4月のクランクインを予定しているとのこと。仮にノーラン版「007」が実現するにしても、数年以上先のことになりそうだ。
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