「プレデターズ」日本人殺し屋、役作りの参考はC・イーストウッド
2010年7月12日 16:38

[映画.com ニュース] ロバート・ロドリゲス製作でアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作「プレデター」を新たに描き直すシリーズ最新作「プレデターズ」(公開中)。同作に日本人の殺し屋ハンゾー役で出演を果たした、日系人俳優のルイ・オザワに話を聞いた。
日本人の母と台湾人の父を持つハーフのオザワは、米国籍だが日本語も堪能。5歳のころから続けている剣道の技を生かし、作中では刀によるプレデターとの一騎打ちを披露している。23年の歴史をもつ同シリーズのなかで、日本人がプレデターと戦うのは初めてのことで、その歴史的大役を見事に務めた。加えて、その一騎打ちシーンでは自らアクションの振り付けも行っている。
「まずは昔の『プレデター』を見て、動きやスピードを研究しました。今回プレデターを演じたブライアン・スティールという役者は190センチくらいで、昔のプレデターを演じていた役者に比べれば小さいのですが、動きがとても速くて上手でした。あと、プレデターは右腕のブレードで戦いますが、あれだったらあまり長さもないし、実は刀だったら勝ててしまうんですよね(笑)。それをいかに強く見せるかが難しかった」
ハンゾーは寡黙でセリフは少ないが、だからこそ「黙って立っているのは簡単ですが、ちゃんと考え、集中していないと目には力は宿りません」と集中力を要求された。そして、そんなハンゾーのキャラクターや行動には、オザワの意見も多数取り入れられている。
「ロバートやニムロッド(・アーントル監督)は、かなり役者に自由を与えてくれました。人が死んだとき、ハンゾーが静かに手を合わせるのは僕のアイデアです。また、一番最後のセリフは途中で誰かがカットして一度なくなってしまったのですが、ハンゾーの人間性を表すためにどうしてもやりたかった。そう言ったらニムロッドが復活させてくれて、完成版にもちゃんと残りましたね。それから、プレデターを待ち受けるときに木の枝をくわえているのは、クリント・イーストウッドを意識しました。僕自身がイーストウッドのマカロニ・ウェスタンが好きなんですけど、ハンゾーもきっと、イーストウッドの西部劇が好きな人物だろうと思ったので」
オーディションで大役をつかみとったオザワ。ハリウッドでは「まだまだアジア系俳優の役には、ステレオタイプなものが多い」と言うが、それでも「いい役が増えてきているし、まだアジア系アメリカ人の大スターというのはいません。だからこそ、僕としてはチャンスがあると思うし、挑戦したいなという気持ちはあります。またこういう役もやりたいですけど、ドラマやコメディで普通の人の役も演じてみたいですね」と意欲を見せていた。

PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

パディントン 消えた黄金郷の秘密
【“最高&最幸”の一作】ありがとう、そして…さようなら!? 感涙の結末は絶対に映画館で…!
提供:キノフィルムズ

“ハリポタツアー”は行くべきなのか?
【忖度なしレビュー】「ハリポタ」ファンが徹底検証!! ここはGWに行くべきか?楽しめるのか?
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

超暴力的・超過激・コンプラ全無視
【地上波では絶対無理!】狂キャラたちが常軌を逸した大暴れ! つべこべ言わずに観てみろオラァ!!
提供:DMM TV

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった】そして、この映画で人生がレベルアップする【息つく間もない“楽しさ”連続】
提供:ワーナー・ブラザース映画

GWに人類終了のお知らせ
【サメ!ゾンビ!ガメラ!】狂った名作・怪作が無料大量放送!! ありがとう“GWの夜”が決まった!
提供:BS12

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?!?
【最速レビュー】“「アベンジャーズ エンドゲーム」以来の最高傑作”が出た!? 絶対観たほうがいい!
提供:ディズニー