小出恵介が最初で最後の熱唱 小栗旬監督も絶賛
2010年7月11日 22:05
[映画.com ニュース] 小栗旬の初監督作「シュアリー・サムデイ」のライブ付きプレミア試写会が7月11日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、主演の小出恵介らが劇中で結成したバンド「巧(小出恵介) with シュアリー・スターズ」が、主題歌「シュアリー・サムデイ」を生披露した。
メンバーのひとりである勝地涼は、米ニューヨークで公演中の舞台「ムサシ」のために欠席したが、小出をはじめ鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛の4人がステージ上で、トータス松本が書き下ろした主題歌を堂々たるパフォーマンスで披露すると約1200人の観客は拍手喝さい。ボーカル担当の小出は、「こんなたくさんの人の前で歌うのは初めて。報われた感じがする」と万感の表情。ほかのメンバーも、ライブをやり遂げた開放感からか放心状態で、ギターの綾野にいたっては「興奮しすぎて指から血が……」。最初で最後のライブに小栗監督は「本当によくやった」と絶賛し、応援に駆けつけた小西真奈美も「すっごく格好よかった!」とホレボレした様子で見入った。
小栗監督は、「こんなに素晴らしい人たちと映画を撮ったんだから、そりゃ面白いものになりますよ」と自画自賛。そして、「過酷な状況でよくやってくれた。みんなのイキイキした表情が撮れて本当に良かった」としみじみと語った。小出は、「初めて読ませてもらった脚本にも、出来上がった映画にも、今の彼(小栗)がすべて詰まっている。こんな作品はもう2度と作ることはできない」と初日が待ち切れない様子だ。また、小栗の監督ぶりを「大変だったと思うが、それを見せず飲み込んでいる姿が僕らのパワーになった」と振り返った。
同作は、文化祭中止に抗議するために狂言の爆破予告したところ、本当に爆発事故を引き起こしてしまった過去をもつ高校の同級生5人が主人公。事件のせいでサエない人生を送る5人が、3年後に巻き込まれた大事件をきっかけに、再起をかける姿をスタイリッシュに描く。この日はシークレットゲストとして、トータス松本、音楽を手がけた菅野よう子と手島葵も登場し、主題歌「シュアリー・サムデイ」を別アレンジで披露した。