中井貴一「RAILWAYS」監督の島根“愛”にドン引き
2010年4月12日 19:07

[映画.com ニュース] 中井貴一の主演最新作「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の完成会見が4月12日、東京・大手町の東京會舘で行なわれ、中井をはじめ共演の高島礼子、本仮屋ユイカ、三浦貴大、佐野史郎、錦織良成監督らが出席した。
同作は、出世街道を歩む50歳を目前に控えたエリート会社員の主人公が、電車の運転士になるという少年のころの夢に挑むことで、離散状態だった家族のきずな、信頼を取り戻していく姿を描く。
昨年7月にクランクインし、9月の撮了までの多くを島根県で撮影したという。物語の陰の主役ともいえる一畑電車の「デハニ50形」は、09年3月にその役目を終え“引退”していたが、同作の撮影のために“現役復帰”を果たした。それだけに、中井は「子どものころは、電車そのものよりも切符をきる車掌さんにあこがれていました。デハニ50形は非常に風を感じる電車で、木の温もりもあって素晴らしかった」と称賛した。

メガホンをとった錦織監督にとって故郷・島根を舞台にするのは、「白い船」「うん、何?」に続き3作目。撮影中は松江出身の佐野とともに島根の素晴らしさを説いて回ったそうで、中井は「監督から島根の話を聞いたときは、正直ドン引きした。『日本の偉人のほとんどは島根から』って、そんなわけないだろう!」と猛烈なツッコミを入れた。
三浦友和・山口百恵夫妻の次男で、銀幕デビューとなる三浦も「監督からずっと『島根は素晴らしい』と耳元でささやかれていました」と“洗礼”を浴びた様子。それでも、「中井さんから『自分の思った通りにやるのがいい』と言っていただいた。これからも大事にしていきたい言葉です」と目を輝かせていた。
「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」は松竹配給で、5月29日から全国で公開。
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