中谷美紀&大森南朋、監督の顔に落書きでフラストレーション発散
2010年3月13日 13:59
[映画.com ニュース] 江國香織の人気小説を映画化した「スイートリトルライズ」が3月13日、全国で公開。主演の中谷美紀、大森南朋、池脇千鶴、矢崎仁司監督は、東京・渋谷のシネマライズで舞台挨拶を行った。
同作は、幸せそうに見えて実は心のすれ違いを抱える夫婦が、互いに小さなウソを積み重ねながら別の相手に恋をする姿を描いたラブストーリー。繊細な女心を独特の空気感で描く矢崎監督だが、中谷は「監督の声が小さくて、カメラマンの方が『オレにだけ言ってもわかんないよ!』と叫んでいたほど」。大森も、「普通は『よーい、スタート!』と言うところを、監督は『よーい、スタート! お願いしまーす』と言う。本番中、『何をお願いされたんだろう……』と考えてしまいました」と困惑ぶりを暴露した。
中谷と大森は、そんな現場で溜まったフラストレーションを打ち上げで矢崎監督の顔に落書きをして発散させたようで、「目の上に目を書きました」(中谷)、「“肉”とか一般的なやつを」(大森)と明かし、笑いを誘っていた。
一方、やり玉に挙げられた矢崎監督は、原作者の江國について「ジャムをたっぷり塗るとか、お風呂場で2時間くらい読書するとか、エッセイで書かれていたことを真似していました」と茶目っ気たっぷりのエピソードを披露。そして、「江國さんは映画化に関して一切口出ししない方なのに、『主演は中谷さんがいい』と言い続けてきたようです。あと中谷さんが連れてきてくれた劇中の老犬は、江國さんが飼っている犬と同種みたいですよ」と話すと、中谷は「え! 知りませんでした。大変光栄です」とこのときばかりは感慨深げだった。