「007」めぐる競売第2ラウンドにワーナー、ライオンズゲートが進出
2010年2月10日 11:30

[映画.com ニュース] 「007」シリーズの権利などを所有しながら、およそ37億ドルの負債を抱える米スタジオMGMの競売プロセスが、第2ラウンドに進んだ。同スタジオは、1月15日の最初の締め切りまでにオファーを提示した10社のうち6社と交渉を継続する意向。入札の社名は明らかにされていないが、関係者によればワーナー・ブラザースの親会社であるタイム・ワーナーとライオンズゲートは残っているという。
一方、20世紀フォックスの親会社であるニューズ・コープは、第1ラウンドのオファーは行ったものの、第2ラウンドには参加していないと見られる。昨年行ったケーブルテレビ部門の切り離しにより、50億ドルのキャッシュを手にしたタイム・ワーナーが依然として最有力候補。MGMは、入札者はまだ同社の内部会計資料に目を通しておらず、結論にはほど遠い段階だとしている。あるスポークスマンは、適正価格を値踏みする第2ラウンドは、数週間を要すると語っている。
MGMの債務保有者140人は、すでに負債の利子返済期限を当初予定されていた1月31日から3月31日に延期することで同意している。また同スタジオは、2億5000万ドルの極度貸し付け枠の返済日も4月上旬に控え、来年7月には負債37億ドルのうち10億ドルの返済期限がやってくる。
MGMは、05年にソニー、プロビデンス・エクイティ・パートナーズ、テキサス・パシフィック・グループ、コムキャストなどによる連合に買収されている。同連合は28億5000万ドルを支払い、20億ドルの債務を負ったと見られている。当時、タイム・ワーナーも期限ぎりぎりで入札に参加したが、同連合に破れた。
MGMの資産には、「007」「ピンクパンサー」といったシリーズの権利のほか、4000タイトルを所有するライブラリー、ユナイテッド・アーティスツ(UA)、共同出資している「ザ・ホビット(原題)」2部作(ギレルモ・デル・トロ監督)の権利などがある。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

モブランド
【日本よ、これが本物の“悪”だ】このエグさ、暴力性、美しさ…“史上最大ヒット作”、日本上陸
提供:JCOM株式会社

ファンタスティック4 ファースト・ステップ
【尋常でなく期待してる映画】人類滅亡…“命より大事な誰か”のためなら自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【死に方を教えてあげようか――】燃えるような痛みと感動に満ちた“あり得ないほど素晴らしい一作”
提供:東映