「シャネル」のミューズがシャネルに扮した「シャネル&ストラヴィンスキー」
2010年1月15日 19:17
[映画.com ニュース] 02年より「シャネル」のミューズとして活躍しているモデル兼女優のアナ・ムグラリスが、ココ・シャネルに扮した映画「シャネル&ストラヴィンスキー」が、1月16日より公開される。1920年のパリ郊外を舞台に、当時すでにデザイナーとしての地位を確立していたシャネルと、ロシアの天才作曲家イゴール・ストラビンスキーとの愛憎劇が描かれる本作。一昨年、タイトルロールのオファーを受けたムグラリスは「とても信じられなかった」と語る。
「なぜ信じられなかったかというと、シャネルの伝記を読むと、彼女と私の外見があまりにも違うから。にもかかわらず、自分のところにオファーが来たのは、自分が発する何かがココ・シャネルを想像させたのかもしれないと思うとうれしかったし、ここ数年間シャネルのミューズとして仕事をしてきた経験を上手く生かすチャンスだと思いました」
本作のメガホンをとったのはオランダ出身のヤン・クーネン監督。激しいバイオレンス描写で話題になったバンサン・カッセル主演の犯罪アクション「ドーベルマン」(97)で知られる監督だが、彼の演出に不安を感じることはなかったという。
「ヤン・クーネンの作品を見ると、女性の描き方が独特なので少し気になってはいました(笑)。しかし、私はヤンが撮るからこそ、この映画に興味を持ちました。ヤンは映画作りに関しては、いい技術を持っているし、大がかりな機材を操りながら現場を仕切れる人。この映画は時代ものだし、バジェットも大きいので、そういう意味ではヤンはこういった大作を作る適性があると思っていました」
女優デビュー以来、クロード・シャブロル、アルノー・デプレシャンといった名匠の作品に出演し、着実に女優としてのキャリアを重ねているムグラリス。パートナーであるサミュエル・ベンシェトリ監督(「歌え! ジャニス・ジョプリンのように」)との関係も仕事に大きな影響を与えているようだ。
「いろんな作品に出ることは何よりも出会いがあります。今の夫とも作品を通じて出会いました。彼から教わったのはちょっとしたユーモアやコメディの面白さ。今はユーモアのテイストを持った作品に強く惹かれます。だから今回の映画でも、登場人物たちの表情が硬いので、ユーモアを少し入れたほうがいいと進言したんだけど、監督にあっさり却下されました(笑)」
現在は、ロシアの童話を原作に、16歳の少女と吸血鬼の愛を描く劇映画の監督デビュー作を準備中だという。
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