浅利陽介、加藤雄大監督と頭ゴツン
2010年1月14日 20:36

[映画.com ニュース] 歌手の布施明が手がけた童話を基に映画化した「手のひらの幸せ」の完成披露試写会が1月14日、都内のホールで行われ、主演の浅利陽介、加藤雄大監督、主題歌「悲しみさえ」を歌うJONTEが舞台挨拶に立った。
同作は、布施がデビュー40周年を記念して行ったコンサートで朗読して披露した童話「この手のひらほどの倖せ」が原作。天涯孤独になった幼い兄弟が、互いを思いやりながら成長し、幸せとは何かを問いかける感動作だ。
映画初主演となる浅利は、「マネージャーから『主演だから』と言われてビックリしたことを覚えています。監督と初めてお会いしたときも、頭を下げたら監督の頭とぶつかってしまって……何かの縁なのかなあと笑い合ったことで緊張がほぐれました」と述懐。舞台となる昭和30~40年代の知識は両親から仕入れたといい、「下調べだけでは分からないまま現場に入るしかなかったのですが、(ロケ地)新潟の街並みや雰囲気がなじませてくれました」と語った。
初メガホンとなる加藤監督は、岡本喜八監督や大林宣彦監督らの下で長年にわたり撮影監督を務めてきた大ベテラン。布施の原作に感動したそうで、「スポットライトを当たってきた人が、こんなに素敵で優しい作品を書けるんですね。この兄弟の生き方を通して、もう一度、愛のありかたについて考え直すきっかけになってくれたらうれしいです」とアピールした。
「手のひらの幸せ」はゴー・シネマ配給で、1月23日から全国で公開。
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