幻の長編アニメ「バッタ君町に行く」58年ぶりに日本公開
2009年12月11日 11:26

[映画.com ニュース] ディズニー最大のライバルと称された、マックス・フライシャー(監督)とデイブ・フライシャー(製作)兄弟が1941年に製作した長編アニメ「バッタ君町に行く」の特別試写会が12月10日、東京・新宿の東京アニメーションカレッジ専門学校で行われた。配給を手がける三鷹の森ジブリ美術館の中島清文館長、杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長、「ホーホケキョ・となりの山田くん」で演出を担当した百瀬ヨシユキが、同校で学ぶアニメーター志望の学生らと作品の魅力を語りあった。
フライシャー兄弟が、人の動きを写し取る「ロトスコープ」という技法を用いて完成させた同作は、興行的には失敗したものの、若き日の高畑勲、宮崎駿らに多大な影響を与えたことで知られる佳作。今回、ニュープリント版で58年ぶりの日本リバイバル公開が実現した。人間によって住み家を奪われた虫たちが、安全な土地への引っ越しを始めながら、幾多の苦難に巻き込まれる姿を描く。
「特別公開授業 アニメーターをやるやつは見ておくべき」と題されたこの日の試写会。中島館長は、フライシャースタジオの閉鎖などで権利が転々とした結果、ニュープリントの入手が非常に困難だったと告白。「最初は(所有者から)法外な値段をふっかけられてしまって。でも、テクニカラーだから再現性が高く、非常に美しい映像になった」と苦労が報われた様子。さらに、「やっぱりギャグが面白いんですよ。ディズニーみたいに品がいいって感じじゃないけど(笑)。それにキャラクターの個性を大切にしている」(鈴木館長)、「ちょっと野暮ったくて泥臭い。洗練されていないけど、そこが味になっているし、描き手の遊び心が見ていて楽しい」(百瀬)と再評価が高まるフライシャー作品の魅力を、若きアニメーター志望の学生たちに伝授した。
「バッタ君町に行く」は12月19日公開。
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