押井守監督、8年ぶり実写長編は「何もないユルユルな作品」
2009年11月30日 21:55
仮想空間のゲームの中でモンスターを狩る3人の美しい女戦士(黒木、菊地凛子、佐伯日菜子)の活躍を描くSFファンタジーアクション。押井監督は、「8年前の(実写長編)『アヴァロン』に比べて緊張感は20分の1。ちょっとユルい部分も含めて、いい加減な気持ちで楽しんでください。膨大な期待をされると、失望するかも」と独特な言い回しの押井節でアピール。さらに、「メッセージもテーマも何もない作品。今回はいかに女優さんを魅力的に撮るかに集中した。実写監督としては正しい選択なんじゃないでしょうか」とあっけらかんと持論を展開した。主演の黒木については、「放っておいても絵になる女優。だから演技指導も何も、とにかく感じるままでいいと。そのあたりもユルユルです」と全幅の信頼を寄せた。
黒木は、「押井監督とはお互い探り探りで、(撮影)後半にやっと分かりあえたと思ったら撮影が終了していた」と述懐。押井監督は、黒木との距離を何とか縮めようと冗談を言い放つ一幕もあったそうだが「全然ウケずにヘコんだ。一番苦労したのは、笑わせることだった」と吐露した。一方の黒木も、「監督の言葉に耳を傾けるのに一生懸命で、最初は本気なのか冗談なのか分からなかった」と明かし、場内の笑いを誘っていた。
「アサルトガールズ」は、12月19日から東京・テアトル新宿ほかで公開。