ゴリ、長編初監督作「南の島のフリムン」に込めた故郷・沖縄への愛
2009年8月28日 12:00

[映画.com ニュース] 人気お笑いコンビ、ガレッジセールとして活躍する一方、俳優業もこなすなどマルチな才能を見せるゴリが、長編監督デビュー作「南の島のフリムン」(8月29日公開)への思いを語った。
本作は、沖縄の養豚場で働く栄昇(ゴリ)が、意中のポールバーのダンサーを巡り、ライバルのアメリカ兵と恋の大騒動を繰り広げるコメディ。ちなみに「フリムン」とは沖縄の方言で「愛すべきおバカさん」という意味。
舞台となる沖縄は、ゴリ監督の故郷。青い海や白砂の道などの典型的な沖縄の風景以外にも、闘牛場といった地元民だけが知るようなスポットも登場する。「『芸人ゴリ』が撮るからには、差別化を図らねばと(笑)。それで、基地の町コザを中心にしたアクションコメディを撮ろうと思ったんです」。さらに、AKINAや平良とみなど沖縄出身の俳優をキャスティング。中でも異彩を放つのが、栄昇の友人ヒトシを演じた若手お笑いコンビ、ハムの諸見里大介。この人、滑舌が悪く、外見的にもかなりインパクトが強い! 「彼は完全にアテ書き。身長190センチはあるわアゴはしゃくれてるわ、『秘境にいる新生物を発見した!』と思いました。ハマり役でしたね」
与えられた撮影期間はたったの2週間。「登場人物の職業を同じにするなど工夫しました。製作費も少なくて、最初『CGを使いたい』と言ったら、上の人に『バカ野郎!』と言われましたから(笑)。ポールバーのシーンは、200人ぐらい客がいるように見えるけど、実は20人を少しずつ移動させて撮ってるんです」と、涙ぐましい舞台裏を明かしながらも「短期間の中で、なんとか撮り切ろうという全スタッフの勢いでこの映画が完成したと思っています」と振り返った。
「お笑いも監督業も俳優業も、自分の中では表現するという意味で一緒。これからも楽しいことを表現していきたい」と語るゴリ監督。どこか「裸の銃(ガン)を持つ男」のような昔のアメリカのコメディを思わせる爆笑シーンもあるが、「『裸の銃~』は大好きな映画。無意識に影響されているのかも。細かい音など、気づくか気づかないかという微妙な部分にも結構こだわってます」との答えが。芸人としての笑いのセンスと、監督としての演出力が融合したゴリ監督のデビュー作。ぜひ劇場で確かめてほしい。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

個人的に“過去最高”!!
【たった“1秒”が爆発的に話題になった映画】実際に観たら…全てが完璧、全編がクライマックス
提供:ワーナー・ブラザース映画

傑作SFアドベンチャー、無料放送!
【製作費1億7000万ドル超の大作】近代文明崩壊、人々の運命は…(提供:BS10 スターチャンネル)