中国映画「神なるオオカミ」の監督決定、「18カ月かけてオオカミの訓練を行う」
2009年8月21日 12:00
[映画.com ニュース] 中国と香港が共同で製作する映画「ウルフ・トーテム(Wolf Totem)」の監督に、「薔薇の名前」「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のフランス人監督、ジャン=ジャック・アノーが起用されたことが分かった。英スクリーン・デイリー誌が報じた。
本作は、中国人作家、姜戎(ジャン・ロン)が04年に発表した同名の自伝的小説(邦訳「神なるオオカミ」/講談社刊)の映画化。30カ国語に翻訳された大ベストセラーで、文化大革命期に内モンゴルの草原に下放され、羊飼いとなった北京の知識人青年と、モンゴルの遊牧民、そして彼らが神と崇めるオオカミとの交流を描く。
北京のForbidden City Film Co.と香港在住のプロデューサー、ビル・コンが製作を手がける。中国資本の中国語の映画で外国人が監督を務めるのは今回が初とのこと。
「子熊物語」(88)ではクマ、「トゥー・ブラザーズ」(04)ではトラを題材にした経験を持つアノー監督は、北京で行われた記者会見の席で、「撮影に入る前に最低でも18カ月かけてオオカミの訓練を行う」と、本作への意気込みを語った。