ユマ・サーマン、新作でウガンダの少女兵を救った実在の修道女に
2009年7月22日 12:00

[映画.com ニュース] ユマ・サーマンが、ウガンダ北部内戦をテーマにした映画「ガール・ソルジャー(原題)」に主演することになった。米バラエティ誌が報じたもので、サーマンは実在の修道女を演じる。
原作は、カナダ人ジャーナリスト、キャシー・クックによるノンフィクション「Stolen Angels」。96年、ウガンダの反政府武装勢力「神の抵抗軍(LRA)」がアボケの寄宿学校から139人の少女を誘拐した事件を追ったものだが、LRAは80年代後半から現在までに推定約2万人の子供たちを拉致、兵士や性的奴隷にしたとして、国際的な批判の対象となっている。
96年当時、同校の校長だったシスター・キャロライン(サーマン)は、武装勢力の陣営に乗り込んで110人の少女の救出に成功。さらに、その後数年をかけて、LRAに拉致された全ての子供たちの救出のために、ウガンダ政府や国連、ローマ教皇への働きかけを行った。
サーマンは、「こんなにも多くの少年・少女兵がいるという現実が、欧米のメディアでほとんど報じられていないのは何故なのか、理解に苦しみます。この映画は作られなければならない」と、本作への意欲を語った。
本作はカスピアン・ピクチャーズの製作で、同社の創設者でもあるプロデューサー兼監督のウィル・レイがメガホンを取る。脚本は新人のステファニー・ピノラ。
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